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絶対に許しません 絶対です 8

「それでは、申し訳ありませんがレオン殿下はヴィサス様をお願いします。私はこちらに飛んでくる魔法からお二人を守りますので」


「ああ、よろしく頼む」



すでに、あれから何回もこちらに魔法が飛んできている。


それを私は、透明の壁で全て受けとめ消滅させていた。


私は、レオン殿下たちとゴブリンメイジとの間に入って魔法を防ぎながら出口に向かう。



「あ、やべ!殿下たち!伏せろ!」



シルトの声が響き渡った。


その瞬間、洞窟の入口が地響きと共に轟音を立てて崩れ始めた。



「レオン殿下!ヴィサス様!」



私は咄嗟に2人の上に覆い被さり、全身を覆うように透明の壁を作った。


私たちの上に瓦礫(がれき)が降ってくる。


それを透明な壁で防いでいると、次第に音が無くなって瓦礫も落ちてこなくなってきた。



「……収まったのか?」


「…そのようですね」



落ちてきた瓦礫で軽く埋まってしまっていたので、透明の壁をさらに広げて瓦礫を退かす。


そして、私たちの上にあった瓦礫を全部横に退かし、立ち上がって周りを確認してみると…



「…真っ暗ですね」


「だな。入口は完全に塞がってしまったらしい」



そこは完全な暗闇だった。


レオン殿下の言う通り、先程の崩落で洞窟の入口は完全に塞がってしまったらしい。


光が少しも入らなくて全く周りが見えない。



「んー、ちょっと見えないのは不便ですね。これからどうし__」


「光よ」



そのとき、ヴィサス様が手のひらから光の玉を作り出した。


光が辺りを照らし出し、暗闇だった洞窟の中が明るくなる。



「あ、ありがとうございます。ヴィサス様」


「これはいい。ヴィサス嬢は暗闇を照らす特殊魔法も使えたんだな」


「はい。魔法のレパートリーが多いのが自慢ですから」



そう言って、はにかむヴィサス様。

恥ずかしがる姿もいいね!


これはレオン殿下の好感度もうなぎ登りでは?

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