表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
幕間 13
248/490

レオン殿下は勘違いする 5

「こ、これなら……いける!」



イーリス嬢は両手を空の炎の塊に向けた。



「この世を創造せし太陽の神、名はソル。聖女の名において、その大いなる力を我に貸し与えたまえ__」



決闘の時に唱えていた、あの呪文だ。


しかし、後半から少し違うようで_



「我が身に宿りし数多の力。今一つとなりて全てを貫け!顕現せよ!【神の光芒(こうぼう)】!」



イーリス嬢の両手から白い光の光線が飛び出したかと思うと、それは瞬く間に大きくなり、そのままイーリス嬢を取り巻く光のオーラ全体へと巨大化する。



「いけぇぇぇぇっ!!!」



巨大な光線は、空の炎の塊に正面から命中する。



「くっ!うぅ……っ!」



しかし、炎の塊の勢いは止まらず、光線を散らしながらこちらに落ちてくる。


イーリス嬢も、苦しそうな表情をしている。



「ぐぐっ…!み、皆さん!もっと魔力を…もっと力をアタシに貸してくださいっ!!」



イーリス嬢の声が辺りに響き渡る。



「聖女様!もっと俺の魔力を使ってください!」


「俺も!」


「私も!」


「限界まで魔力をお渡しします!」



それに反応して、イーリス嬢の様子を見ていた兵士たちが一斉に魔力をイーリス嬢へと渡し始めた。


その魔力の光は、先ほどよりもずっと多く、辺りが真っ白な光で埋め尽くされる。



「うぐぐ……っ!」



そして、次の瞬間に真っ白な光が一気にイーリス嬢へと殺到する。


イーリス嬢の光のオーラがどんどん大きくなっていく。


それに比例して、光線もさらに大きくなっていった。



光線の威力が増し、心なしか空のアレの勢いが落ちたように見える。



しかし…



「うぐ……うぐぅ…っ!」



それだけの強大な魔力を一つの身体で受け止めているイーリス嬢が、苦しげな表情をしている。


あれだけの威力の魔法を放てるだけの魔力だ。


相当な負担を強いているに違いない。



空のアレがどうにか出来るまでイーリス嬢の身体は持つのか…?



一抹の不安が頭をよぎる。



そのとき、ふとルナの方に視線を向ける。


すると、先ほど見たときと同じように無表情で俺たちを見下ろしているルナの姿があった。


そこに、俺たちの邪魔をしてやろうという意思は感じられない。


これだけのことを俺たちがしているのに、何の反応もないのはなんだか不気味だ。



この程度ではどうにもならないと思っているのか…?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ