緑鬼の王、再び 37
「……ほう、中々自信があるようだな。それでは、お手並み拝見といこうか」
キングゴブリンは私の表情を見て、私たちの作戦に自信があると見た様子。
その上で、その策を真っ向からねじ伏せるつもりだ。
キングゴブリンは肩に担いでいた大剣をおろす。
私は、プレシさんたちの方に目配せをすると、プレシさん含め四人とも私の方を見て頷いた。
作戦はしっかり伝わったらしい。
それなら、私は私の仕事をするだけだ。
「メアリーさん!これを使え!」
巨大ハンマーがこちらに飛んでくる。
私はそれをキャッチした。
中々重たい。
「わたし特製プレシハンマーだ!少々重いかもしれないが、その分わたしの魔力を沢山使ってるので乱暴に扱っても大丈夫だ!」
「ありがとうございます!」
少しブンブンと振ってみる。
確かに重いが、扱えないわけではなさそうだ。
だからこそ、私にこれを託してくれたのだろう。
「…いいだろう。お前の力、見せてみろ!」
キングゴブリンが咆哮する。
「ふっ!」
私は、右から横薙ぎにハンマーを振るう。
「_っ!ぐっ!」
キングゴブリンはそれを左腕で受け止めるが、勢いが止められずそのまま押し込まれる。
私は、そのままハンマーを振り抜いた。
「ぐっ!うおおぉっ!」
押し込まれる勢いのまま、ズザーッとキングゴブリンは地面を滑るように左に移動する。
地面には、キングゴブリンが通った跡のようなものが出来ていた。
「……ああ、いい!やはり戦いはこうでなくてはな!」
キングゴブリンは大きく笑うと、私に向かって大剣を振りかぶりながら向かってきた。
私は、それを受けようと大剣の振り下ろしにハンマーを合わせるように振る。
ガッギィィィィン___!!
大剣とハンマーが衝突し、ものすごい衝撃波を撒き散らした。
「これだ…!やはりお前との力比べは楽しいな!」
ガギィィンッ!ドッ!!ガッ!!ドゴォッ!
振りかぶって縦に、左から横薙ぎに。
力任せに大剣を振り回すキングゴブリン。
「くっ…!うっ…!」
私は、それをハンマーで受け止めたり、避けたりして何とかやり過ごす。
さっきの横薙ぎの攻撃は危なかった。
危うく下半身とバイバイするところだった。




