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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 11
149/377

緑鬼の王、再び 25

__あれからさらに30分くらい経っただろうか。



ゴブリンオーガの巣がある洞穴を見張っていると、急に地響きと共に獣の叫び声のようなものが近づいてくる音がする。




____ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!



__バッ!



「_みなさん!逃げて下さい!」



洞穴から人影が飛び出してくる。



「レセプ!」


「もうダメです!早く逃げて!」



中から飛び出してきたのはレセプさんだった。


何やらものすごく慌てている。



「なに!?失敗したのか!?」


「説明はあとです!今は__」




ギャオォォォォッ!!




そのとき、洞穴から溢れ出すように大量のゴブリンオーガが飛び出してきた。



「な、なんだこれは!?」


「に、逃げましょう!」



勢いが凄すぎて収まる気配が全くない。


今は態勢を立て直すためにも一旦引くことに。




タッタッタッタッ__




「お、おいレセプ!これは一体どういうことだ!?」


「話はあとです!今は走って!」


「うわわわぁっ!」


「ゴブリンオーガがあんなにたくさん…っ!」


「20…40…60…80…」



溢れ出るゴブリンオーガに追われるように、薬草の群生地に戻る私たち。



え?一人おかしなやつが混じってる?

そんな人いましたか?

私?私はゴブリンオーガを数えながら貰える報酬のことを考えていただけですけど。




ギャオォォォォッ!




ゴブリンオーガの軍勢はしっかり逃げる私たちのことを認識しているようで、ちゃんとこちらのことを追いかけてきている。



「くっ!こうなったらこのまま作戦続行だ!広いところまで来たら作戦通り結界を頼む!」


「お任せ下さい!」



元々の作戦と少し違うが、流れは一緒のためこのまま作戦を続けることにする。


そして、なんとか比較的広い薬草の群生地まで逃げ切ることができた。


群生地の反対側まで走ると、私たちは全員振り返る。


すると、そのタイミングでゴブリンオーガの軍勢も薬草の群生地になだれ込んできた。

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