↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 11

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
140/644

緑鬼の王、再び 16

「それでなんですけど__」


「_あ、はい。なんでしょう?」



そうだった。

まだ話の途中だった。



慌てて膨らませた頬を縮めると、レセプさんの方に向き直る。



「少しだけですが、お二人を見て気づいたことがあります。それは、お二人共あるものを競い合っているときに喧嘩している、ということです」


「…その、あるものというのは?」


「それは知らないほうが良いと思いますよ。あのお二人のためにも。メアリー様のためにも」


「は、はぁ……そうですか」



なんだかわからないが、私がそれを知ると何やら都合が悪くなるらしい。


なんかちょっと納得いかないが、そう言うなら仕方ないか。



「納得いかないでしょうが、代わりに魔法の言葉を伝授いたしましょう」


「……魔法の言葉、ですか?」


「はい。それはですね__」



レセプさんが私にそっと耳打ちしてきた。




ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・




「__二人共。お話があります」


「メアリー様?」


「メア?どうかしましたか?」



レセプさんから魔法の言葉を教わり、意を決してイーリスとヴィサス様のもとに向かう。


イーリスとヴィサス様は、私の真剣な雰囲気を感じ取り、少し不思議そうな顔をしている。




今の私はレセプさんから教わった魔法の言葉があります…!

恐れることは何もありません…!




目を閉じ、ゆっくりと深呼吸をする。

そして、目をカッと見開いた。



「貴方たち二人の気持ちはよく分かりました。ですが、それですぐ喧嘩していては私はとても悲しいです」


「…そ、それは……」


「そうですね……」



多少なりとも思うところがあるのか、少し落ち込んだ様子を見せる二人。



「なので、こうすることにしました。これからは、何(・)か(・)良(・)い(・)こ(・)と(・)を(・)し(・)た(・)ら(・)私(・)が(・)ご(・)褒(・)美(・)を(・)上(・)げ(・)ま(・)し(・)ょ(・)う(・)」


「え、それって……」


「本当ですか…?」


「はい。逆に、喧嘩なども含めて悪いことをすれば、キ(・)ツ(・)イ(・)お(・)し(・)お(・)き(・)が(・)待(・)っ(・)て(・)い(・)ま(・)す(・)。よろしいですね?」


「「………………」」



私の言葉に、示し合わせたかのようにお互いを見るイーリスとヴィサス様。



「あの、一つ聞きたいのですが、おしおきとは何ですか?」


「おしおきですか?おしおきといったらアレですよ、アレ」


「アレ?」


「お(・)尻(・)百(・)叩(・)き(・)の(・)刑(・)です」



そう言って、虚空に叩く真似をして手首を勢いよくスナップさせながら振る。


すると手首の先が一瞬だけ見えなくなり、ビュン、と風を切る音がした。



「ヒェッ……」


「あんなのがお尻に当たったら私のお尻は……」



なんか、二人共私の叩く真似を見て顔を青ざめている。



おしおきといっても、子供の頃親にイタズラがバレた時にされたやつみたいなものなんだから、そこまで深刻に思わなくてもいいのに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。