表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 11
132/387

緑鬼の王、再び 8

「はい、受理しました。ただいまからEランク冒険者です。これが、冒険者証ですよ」



受付の人から三つの冒険者証を受け取る。


そこにはそれぞれの名前と、冒険者ランク、ついでに顔写真までついていた。


いつの間に写真なんて撮られたのだろう?



「先ほどの契約書自体に、サインをした者の顔写真を撮る特殊魔法がかけられていますから」



私が疑問に思っていると、先に答えてくれる受付の人。



「それでは改めまして、冒険者組合へようこそ。ここは()()()()()()()()()()公平で対等な場所です。貴方様方のこれからのご活躍を、心より期待しております」



深々と、頭の上まで見えるほどお辞儀する受付の人。




今、()()のことに対して言及してきましたね。




それはつまり、私たちが貴族であると認識しているということである。


まあ、名前とか隠してるわけでもないし、変装もしてないから顔も丸出しなので当然と言えば当然だが。



そして、私たちを貴族と認識した上で公平と平等を強調しているのは、貴族だからと贔屓(ひいき)したりしないと、暗に伝えているのだろう。



身分ではなく、能力で価値を判断する。



他の貴族は知らないが、贔屓などされたくない私にとっては素晴らしいことだ。



「それでは、早速依頼を受けましょう!実は、すでに持ってきてあるんですよ!」



そう言って、イーリスは手に持っていた依頼書を見せてくる。



「……薬草採取?」


「はい!今のアタシたちはEランクなので、受けられる依頼は少ないのですが、これなら稼げますよ!」


「…なるほど。よくわかりませんが、初めてのことですし貴方の言う通りにしてみますか」


「ありがとうございます♪それでは受けてきますね!」



トテトテと、イーリスは依頼書を持って受付に向かっていった。



「……本当に大丈夫なんですかね?あのイーリスが選んだものですよ?」



ヴィサス様は何故だか不安な様子。



「大丈夫ですよ。もしもトラブルが起きたなら実力で排除すればいいだけです。私たちには、それだけの力があるでしょう?」



自惚れているとまでは言わないが、さすがにその辺のチンピラよりは強いという自負がある。


一応最低ランクのEランクの依頼みたいなので、そこまで大変なことも起きないだろう。



「__依頼受けてきましたよー!早速行きましょう!」



こっちに片手を振りながら意気揚々と戻って来るイーリス。



「イーリスも戻ってきましたね。それでは行きましょうか」


「…はい。メアがそう言うなら……」



ヴィサス様はまだ何か不安そうだが、依頼をこなしていれば自然とその不安も消えるだろう。


それでは、依頼を解決しに行きましょうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ