表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 11
131/377

緑鬼の王、再び 7

「はい、この契約書に目を通して頂き、問題なければサインをお願いします」



そう言って、受付の人は私たちに一枚ずつ契約書を渡してくる。



「この契約書には、各種注意事項が書いてあります。わからないことがあれば私にお尋ねください」



私たちに契約書を渡すと、受付の人は再び自身の仕事に戻っていった。


とりあえず、中身を確認してみる。



「えーっと……冒険者に登録すると冒険者証が発行される。冒険者証には、名前、冒険者ランクが記載され、いつでも誰でも確認できる。冒険者ランクは、依頼を完了するとその依頼の難易度に応じポイントが与えられ、一定数に達すると試験を受けられる。試験に合格したら冒険者ランクは一つ上がる。冒険者ランクが高ければ高いほど、高難易度の依頼を受けられるようになる___」



なるほど、これが冒険者組合の中での身分証みたいなものなのだろう。


誰でも登録できる性質上、組合に登録している人たちはきっと膨大な数になるだろうから、名前と冒険者ランクで管理しているということだろう。


ランクを上げるのも、依頼をたくさん解決していればおのずと上がるに違いない。




ランクが低い者には高難易度の依頼を受けさせないことで、お金欲しさに実力の伴わない無謀な特攻を仕掛けるのを止める役割もあるのでしょうね。




実によく出来たシステムだと思った。



「メアリー様、サインは書かれましたか?」



イーリスが私の契約書を覗き込んでくる。


私は、残りの注意事項にサッと目を通すと、自身の名前をサインした。



「はい、これでお願いします」



イーリスにサインした契約書を渡す。



「はい♪それでは、まとめて持っていきますねー」



そのまま受付に向かおうとして__



「ちょっと!私のを忘れていますよ!」


「……チッ」


「あ、貴方また!__」


「はいはい、わかりましたよー。ちょっとした冗談ですから、契約書をお渡しくださいねー」


「ぐぬぅっ……!」


「ハハ……」



イーリスのたちの悪い冗談に歯噛みするヴィサス様。


それを見て苦笑いする受付の人。



恥ずかしいのでいい加減にしてほしいです。

後できつく言っておきますか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ