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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 10

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白黒ハッキリつけましょう 19

「それでは、ルールなので私の言うことを一つ聞いてもらいます」


「うっ…はい……」



イーリスは諦めたように視線を下げる。



…さて、何にしましょうか……



「……そういえば、こんなことになったのって、そこのイーリス嬢の魔法のせいだよな?」



そのとき、どこからともなくそんな声が聞こえてきた。


辺りはレオン殿下のおかげである程度静かになっていたので、自然とその声が全体に響き渡る。



「確かに…あの魔法のせいで俺たちは危険な目にあったよな…」


「そもそも、あんな危険な魔法をこんなところで使うなんて、いったい何を考えているのかしら…」


「つまりなんだ?イーリス嬢が悪いってことか?」


「…そうだよ、イーリス嬢が悪いんだ」


「あんな危険な魔法をこんなところで使うから、俺たちがみっともなく逃げる羽目になったんだ!」


「そうだ!イーリス嬢が悪い!」


「そうだそうだ!」



…え?いったいなんですか、これ?

たった一つの小さな声だったはずなのに、それが徐々に大きなざわめきになって、次の瞬間にはイーリスを糾弾する巨大な集団みたいになっている。



「聖女のくせに!責任とれ!」


「そもそも気に食わなかったんだ!聖女だからって偉そうにしててよ!」


「調子に乗ってんじゃねぇぞ!」


「お前なんか聖女の資格なんてねぇよ!」


「平民なんてまともな教育も受けてないやつを聖女にするなんて、そもそもおかしいと思ってたんだ!」


「何が聖女だ!この薄汚い平民のくせに!」



あらゆる怒号が飛び交う。


模擬戦用の広場はもはや、糾弾と非難の嵐になっている。


その中には、イーリスの聖女の資格や、さらにはイーリスの生まれまで否定するようなものまであって、とても聞くに堪えない。



「ひぃぃぃぃっ!ごめんなさいごめんなさい!」



イーリスも完全に怯えてしまって、その場に座り込んで縮こまってしまっている。



……なんだこれ?

なんだか無性にイライラする。

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