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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 10
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白黒ハッキリつけましょう 8

「外した!?なら…これはどう!」



イーリスは空に向かって右手を勢いよく振り上げる。


すると、空中に五つ光が集まり始める。


そして、振り上げていた手を今度は勢いよく振り下ろした。



「ホーリー・スフィア!連射!」



イーリスの動きに合わせて、五つの光が弾となって私に襲いかかる。



「おー_これは_なかなか_いいもの_ですね_」



一つ一つの光弾が、私がいる場所に飛んできては爆発して土煙を巻き上げる。

しかし、その度に私は爆発した場所の右だったり左だったりに現れる。

もちろん無傷だ。



「くっ!なんで当たらないのよ!」



光弾が当たらない理由は単純だ。


それは、私が光弾が着弾する直前に目にも留まらぬ速度で横に移動しているから。


そして、爆発によって飛んでくる小石などは魔力の壁を作って防ぐ。


そうすることで、相手の目には私が瞬間移動しているように見えていることだろう。


魔力の壁も、イーリスが巻き上げた土煙で見えない間に展開しているため、気づかれることもない。




「……なぁ、お前あの攻撃を無傷で避けれるか?」


「いや……いくら避けたとしても無傷はないだろう。それにあの近さだし…」


「だよな…もしかして、メアリー嬢って俺たちが知らないだけで結構すごいんじゃ…?」


「いや、さすがにそれはないだろ?だって無色なんだぜ?」


「そ、それもそうか。ならあれは一体どうやって?」


「さぁ…もしかして卑怯な手を使ってるとか?」


「それこそどうやってだよ。これだけの目の中でそんなこと出来ないだろ?」


「だよなぁ…あー、わかんねぇ」




イーリスと私の戦闘を見て、ギャラリーが何やら不審に思っているらしい。


無色である私が、魔法が当たったと思ったらいつの間にか避けているので不思議なのだろう。



「…まあ、メアリー嬢ならあの程度当たり前だな」


「ええ。むしろ手を抜いているように見えます」


「メアリー嬢から攻撃する様子はありませんし、聖女の魔法が珍しくて観察しているのでは?」


「だろうな。あの腹黒女のことだ。もし相手が俺だったら初手で殴り飛ばされている自信があるぜ」



レオン殿下、ヴィサス様、ゴヴェル様、それとシルトがそれぞれ思い思いの感想を言い合う。




シルトのやつ、私が聞こえてないと思って好き勝手に言ってますね?

今度、お望み通り殴り飛ばしてあげましょう。

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