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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 10
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白黒ハッキリつけましょう 5

「い、いや、なんでもない。とにかく!明日の放課後、いつも授業で使ってる模擬戦用の広場に来て!許可はもう取ってるから!」



おー、なんとまあ用意がいい。


どうやってかはわからないが、模擬戦用の広場の使用許可が下りたらしい。


あそこは、実戦を意識して作られているので結構丈夫だし、そこそこ広い。

決闘をするにはもってこいの場所だろう。



「わかりました。放課後、お伺いします」


「え、あ、うん……ほんとにいいんだ…()()のはずだよね…?」



またもや、最後の方がよく聞こえない。


しゃべるなら、もっとハッキリしゃべってほしい。



「まあいいです。それでは、私はもう休みますので。それでは」


「え、あ、はい…お休みなさい……」



何故だか知らないが呆然としているイーリスにお休みの挨拶をし、ゆっくりと扉を閉める。



そして、扉の向こうから



「一体どういうことーっ!?」



イーリスの叫び声が聞こえてきた。



『ハハハッ!忌々しいヘルディンの名前を受け継ぐ者だが、それを除けば愉快なやつだな!』


「面倒なだけです。ほら、さっさと休みますよ」



扉の向こうは無視し、部屋に備え付けてあるお風呂の準備を始めた。


え?お風呂はメイドに準備させないのかって?

私は、メイドがいると自由がなくなる気がして連れてきていません。


その分、なんでも自分でしないといけませんが、メイド用の部屋も自分の部屋として使えますのでお得ですよ。


まあ、今は物置になってるだけですが。





〜時は流れ、翌日の放課後〜





「お待たせしました。それで、これは一体どういうことです?」



授業も終わり、約束通り模擬戦用の広場に来てみるとそこは__




「今から無色の公爵令嬢と今代の聖女の決闘が始まるらしいぞ!」


「どっちが勝つと思う?」


「今代の聖女だろ。なんてたって、相手は属性魔法が一切使えない無色だからな」


「いや、相手は最近聖女だとわかった平民上がり。魔法なんてまともに使ったこともないでしょうし、さすがにメアリー様が勝つのでは?」




……ギャラリーがこんなにたくさん。


模擬戦用の広場の外縁部には、いたるところに人だかりが出来ている。


聞こえてくる話的に、今日の決闘を見に来たこの学園の生徒たちのようだ。

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