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『醒めない夢』  作者: 設楽理沙


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20/82

『醒めない夢』20

20.

~深山康文と果歩の結婚生活 ⑰



 果歩が親父やお袋に泣きついたのは明白だ。

 んで、また興信所に俺の行動をつけさせたんだな。


 果歩が憎らしくて仕方なかった。




 柔らかでプヨプヨしていてしなやかで、男を惹き付けてやまない

美しい肢体を俺から引き離そうとする妻のことがホントに憎かった。



 しかも俺の財産まで乗っ取るのかと思うと、腸煮え繰り返る

思いがした。



 家に帰ると、俺が親父にこってり絞られたであろうことを

知った上で待っていた妻が『お帰りなさい』と俺の帰宅を

労った。



 気が付くと俺は果歩に向かっていき、髪の毛の中に手を

突っ込みそのまま頭を揺らしながら怒鳴った。

 


「お前、何様のつもりだ!

 えっ!」


          ◇ ◇ ◇ ◇



 怖かった。

 こんなブチ切れた夫の姿は初めてだったから。



 このまま殴られたり蹴られたり、もっと酷いことを

されるのだろうかと身構えていたら、あっけなく手を離して

夫は奥の部屋へ行ってしまった。



 後日、義父と義母に養子縁組のことや財産の生前贈与の

こと等を聞かされた。



 そして夫があの日どんなことを聞かされていたのかも知らされた。



 義両親はそれはそれは孫娘である碧のことを溺愛していたので

すごく先のことまで案じてくれていた。



 夫とこんなことになって先の見えない状態だけど

義両親とはずっと仲良くしていこうと決めた。


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