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『醒めない夢』1

皆様ご訪問頂きありがとうございます。2024.5.1

昔の作品を不定期で更新していきます。

どうぞよろしくお願いいたします。☆彡

1.☑



 私の夫は聞く耳持たずで私や私のほうの両親そして義両親

とあらかた近しい親族全員からの反対を押しきって会社退職後

大手系列のコンビニを始めた。


 所謂フランチャイズ経営ていうヤツだ。

 夫がやりたがった理由はひとつだけではなかった。



 

 元々大手の企業に勤めていてそのまま行けば順風満帆な

サラリーマン生活を終え、優雅とまではいかなくとも

私も手に職をもつ身であれば、ふたりの年金でそこそこ

安泰な老後を迎えられたのではなかったろうかと思う。



 しかし、夫はもっともしてはいけないことをやらかして

しまい、方向転換を余儀なくされてしまった。


          ◇ ◇ ◇ ◇



 私と夫との出会いは大学時代のバイト先だった。

 大学は違っていた。


 就職先もまったくお互い違う職種だった。



 

 私の母親は結婚後はずっと専業で過ごし、結婚後

数年間を除きずっと父親に不満を持ち続けてきた人。


 母の口癖は『女も手に職を持たないとだめなのよ』だった。

 

 中学生になった頃から、折に触れ母親からこの呪文を聞かされてきた

私が選んだ職種は看護師だった。



 両親が些細なことで喧嘩になると、いつも下手に出て口を

閉ざすしかない母親の姿を見て、母の言い分は充分に理解できた。




 大学生になった頃、周りの友達たちが


『OLになって素敵な彼を見つけて、結婚したら子育てに専念したいし

旦那さんにも尽くしたいから絶対共働きなんてしないわ』


……と口にするのをよく耳にしていたけれど、その頃にはすっかり私の中から

そんな甘い発想は少しも湧いてこなかった。







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