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71 つよつよミミックの断罪(ハコザキ視点)

「たくよぉ、本当にここに宝があるんだろうな! なかったらテメェをソープに落とすからな!」


 コイツはそうやって女の子を食い物にして来たクズだ。

 スエズ戸塚、本名は鈴江和翔。

 どうやら名前はアナグラムにして考えたみたいだな。


 ボク達はコイツの店から脱税の裏帳簿や未成年の名前のある顧客リストをアルカちゃんの透明化スキルで店に潜入して警察に届け出をしてやった。


 以前店に入ろうとしてホストの面接を受けた時に会ったのはコイツではなく今回捕まった副店長だったのでボクとコイツには全く面識はないから正体はバレていない。


「まったく、村田のヤツは最近全く連絡よこさないし、オレの店は警察に入られるわ裏帳簿と顧客リストに金庫まで押収されるわでテメェはマジで疫病神だな!!」


 コイツ、ボク達がリストや裏帳簿を奪った事には気がついていないみたいだな、あの時エスペランサさんが豹変して暴れて警察が踏み込んだ際に警察に全部奪われたと思っているみたいだ。


「すみませんー。わたくし、まるで覚えていないのですー。わたくし、何かしてしまったのでしょうかー?」

「何かしただと!? アレだけ暴れまくってオレの店をめちゃくちゃにしておきながらなんだその態度は!? 本当にあの数億円の首飾りくらいの宝がなかったら絶対に許さないからな!!」

「????」


 エスペランサさんは本当に自分が何をやったのかを全く覚えていないみたいだ。

 アレ、多分……彼女に酒を飲ませた事が原因なのだろう。

 つまり、彼女は酔っ払うと豹変するってのが答えだと言える。


「ごめんなさい、わたくし本当に覚えていないのです。ですからお詫びをお渡しするのでそれで許していただけますでしょうか?」

「はっ! それが本当に数億円になるだからだったらな! あの一件でオレの店は完全に破滅だ、数億円でどうにか立て直してオレはホストの世界でトップになるんだよ!! それより、なんだあの冴えないゴミみたいな男は? 見ているだけでウザいんだけどな!」


 あのホスト、ボクを指さして罵倒して来た。


「そんな事ありませんわ。ハコザキ様はわたくしのお友達で、今回荷物持ちをやってくれるってついて来ていただいたのですわ」


 コレも前もってエスペランサさんとボクが打ち合わせした内容だ。


「そうかよ、まあアイツが持ってる箱、かなり大きいからアレに入れるくらいのお宝があるってわけだな、まあ数億円の相当の宝ってのは信用してやるよ、さあ! さっさとお宝の所に案内しろよ!」


 バカめ、コレがお前を地獄に送る為の道だとは気がつくまい……。


「あ? なんだその目は、生意気な目でオレを見るな! オレを見て良いのは綺麗な女だけなんだよ! それ以外がオレを見るな、汚れるだろうが!!」


 激昂したクソホストが、ボクを殴る蹴るした。

 エスペランサさんはそんなボクを心配している。


 でも、全然痛みを感じない? どうやらボクも本当にレベルが上がったのかもしれない。

 コレってひょっとしてボクのスキル?

 オール1は下手すれば相手のダメージも1に出来るスキルなのかもしれない。


「ハア、ハア……クソっ! 面白くない!!」

「スエズ様、大丈夫ですか?」

「ケッ、面白くねぇ、さっさとお宝の場所に連れて行け。気分がむしゃくしゃする!!」


 どうやらボクを殴る蹴るしたクソホストだが、殴る事にも疲れたようだ。

 まあ一度のダメージが1にしかならないならかなり時間と体力の浪費になる。


 肩で息をしていたクソホストはボク達の誘導に乗り、八階の以前女の子達がイケメン冒険家村田に捕まっていた部屋に連れて行った。


「おい、そこのザコ。テメェはついてくるな! 宝を見て良いのはオレの認めるやつだけだ! 負け組のテメェは指を咥えてそこで待ってろ」


 あらあら、どうにかアイツから離脱するタイミングを狙っていたんだけど、向こうから離脱するように言ってくれたか……。


 よし、それじゃあ準備開始だ!!


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