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40 つよつよミミックの暇つぶし

 ハコザキは何かの調べ物。

 アルカはゲームとやらをやっている。

 そしてオレ様は何やらテレビとやらがあったのでそれを見て時間潰しする事にした。


 まあオレ様は数百年生き続けているので退屈な時間といっても数年は平気でエサを待ち続けていた事があるから、そこまで時間潰しする必要はないんだが、コイツらが何かしている手前、オレ様だけ何もしていないのもなんだかなーと思ってな。


 だがこのテレビっての確かに面白いな。

 何も考えずに見るには良い暇つぶしだ。


「ニュースをお伝えします、本日大手証券会社の会社員の女が、業務上横領の容疑で逮捕されました。女の自宅を家宅捜索したところ、貯金はほとんど無く、金は全部ホストクラブに使ったとの供述でした」


 金? そんな食えないもの集めてどうするんだ?

 この紙を食べるわけでもあるまいに。


 オレ様は舌でリモコンとやらを押してみた。


「待ってくれ、チャンネル変えないで!」


 おや、ハコザキが何かテレビが気になるみたいだな。


「このホストクラブ、依頼人の言ってたホストクラブゴージャスじゃないか?」


 何だそれ? それはオレ様のエサかピザに関係ある事なのか?


「ハコザキ、どういう事だ? コレが何かあるのか?」

「はい、ジャスティスチャンネルに書き込んできた依頼者の言っていたホストクラブがこのクラブゴージャスだったんです」


 何かよくわからんが、とにかくエサやピザに関する話なら聞いておくか。


「ほう、それでどうするんだ?」

「ボクがちょっと中に入って潜入捜査してみます」

「そうか、それではオレ様はここでテレビを見て待ってるからな」

「アタシもレベル上げてラスボスの、あんこくこうていカオスを倒すからここにいるねぇー」


 いや、それ……ケータイゲーム機とかいう持ち運びできるやつじゃないのか?

 まあアルカも今は出かける気は無いみたいだ。


 そしてハコザキは少し小綺麗な格好に着替え、ホストクラブとやらのメンセツに行ったようだ。


 しかしアイツ頼らないからなー、きちんと目的を果たせるもんだろうか……。

 そして夜になってハコザキが帰ってきた。


「ダメだった。お前にホストの才能は無い、生まれ変わって出直してこいと言われた……」


 かなりひどい言われようだな……。


「仕方ないからアルカちゃん店の中に入れるかな? お金ならあるから」

「何よそれぇ、ダジャレェ?」

「いや、単に偶然だよ。アルカちゃんがお客さんとしてあの店の中に入ってくれれば」

「そ、そうよねぇ。アタシ、可愛いからぁ」


 自信満々のアルカがハコザキと出かけた。

 とりあえずオレ様はピザとポテトチップを食べながら待ってよう……。


 そして数時間後、アルカとハコザキが帰ってきた。

 アルカはかなりご機嫌斜めといった感じだった。


「何がこの店は未成年入店禁止よ! レディに向かって失礼だわぁ!」


 どうやらアルカは客と見られなかったらしい。

 まああの大きさならどう見ても人間の子供だからな……。

 それも仕方ない。


「あー腹立つ、あの店の中に入って徹底的にイタズラしてやろうかしらぁ」

「アルカ、やめときなよ、見つかったらひどい目に遭うよ」

「大丈夫よぉ。アタシのスキル、触れたもの全部透明化出来るからぁ」


 それを聞いたハコザキが何かを思いついたようだ。


「それだっ! アルカ、ボクが今から渡す物、透明化出来る?」

「何よ、まあ出来ると思うから渡してみてよぉ」


 ハコザキはアルカにデジタルビデオカメラという魔道具を手渡してた。

 いつもハコザキがオレ様を覗き込む時の道具だ。


「コレ、高いから絶対落とさないでよ」

「わかったわよぉ、さっさと渡しなさいよぉ」


 ハコザキがアルカにデジタルビデオカメラを手渡した。


「見てなさいよぉ、コレがアタシのスキル。オールインビジブルなんだからぁ」


 そういうとアルカはその場から一瞬で姿を消した。

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