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33 つよつよミミックの映像魔法

 オレ様達のやったオシオキとやらは成功したようだ。

 だが、ハコザキはどうも納得していないようだ……。

 でもやり切ったのだろう? それで何が不満なのだ?


 ハコザキは何か魔法具を触っている。

 ようやくオレ様にも分かってきたのだが、どうやらハコザキのやっている事は手紙を書いているのと同じらしい。

 手紙は本来紙とペンで書くそうなのだが、あの魔法具があると紙もペンも使わず手紙が書けるらしい。

 そして、動く魔法の手紙の事をドーガやエーゾーというようだな。


 まあオレ様はわざわざそんな物を書く相手もいないし、話なら魔法を使えばアルカともハコザキとも離れた場所でも話が出来る。

 だからオレ様には必要のない魔道具だ。


 むしろ高レベルの魔法使いが書いた巻物は、それそのものに魔力が宿っていたので魔法使いを倒して喰らった時に一緒に食うとその魔法の使い方も覚える事が出来た。


 だからオレ様は魔法使い、僧侶、賢者と呼ばれる連中の魔法の大半が使える。

 また、高位魔族も喰らっているので人間には習得不可能と言われている闇や暗黒魔法、邪法と呼ばれている魔法も使いこなす事が可能だ。


 だがコイツらはそんな魔法を使う事は出来ない。

 だから魔法道具を使ってドーガやエーゾーを作っているのか。


 ひょっとすればオレ様のイミテイトの魔法を少しアレンジすればドーガを作る事も出来るかもしれんな。


 オレ様は以前食ったオータカとかいう奴の記憶を元にブイアバターとかいうものを作ってみた。


「ミミミミミ、ミミック様! コレ何ですか??」

「よくわからんが、イミテイトの魔法を使ってオータカとかいう奴の記憶を元にブイアバターとかいうものを作ってみたのだが」


 オレ様の作ったブイアバターを見たハコザキが驚いた後、とても感動していた。


「凄いです! 可愛いです!! これ絶対にバズりますって!!」


 バズる? それはどういう意味だ?

 ハコザキはたまにワケの分からない言葉を使う。


 そしてハコザキはアルカの方を向いて何かをお願いしていた。


「アルカちゃん、お願いがあるんだけど。聞いてくれないかな?」

「何、何よぉ、ハコザキ。アタシに何の用よぉ」

「アルカちゃん、そのブイアバターの動きに合わせて何かしゃべってみてよ」

「はぁ? 意味が分からないんだけどぉ。アタシに何をやらせようというのよぉ」


 アルカはハコザキに何かを頼まれたみたいだが、無碍に断ったようだ。

 まあ何をやらされるか分からない状態でそう簡単に首を縦には振らないだろう。


「これやってくれたら新しいゲームのデジタルアーカイブ買ってあげるから」

「え!? それじゃあゲーム買ってくれるのぉ?」


 どうやらアルカはゲームという言葉に反応をしたようだ。


「うん。ドラゴンズスターの2と3買ってあげるから」

「本当ぉ? それじゃあアタシは何をすればいいのぉ?」

「そうだね、それじゃあミミック様が作ったあのブイアバターの動きに合わせて何かしゃべってみて」

「わかったわよぉ」


 アルカはオレ様の作ったイミテイトの魔法で作ったブイアバターとやらの動きに合わせてハコザキの言うように声を出した。


「はじめましてぇ。ブイプレイヤーのミミッカですぅ。皆さんと仲良くなりたいですぅ」


 コイツら、一体何をやっているんだ??

 だがどうやらふざけている様子はなさそうだ。

 ハコザキはあの不思議な魔道具越しにブイアバターとやらになったアルカを覗き込んでいる。


「チョット棒読みだから、もっと愛嬌を振りまいて」

「わ、わかったわよぉ!」

「これやってくれたらのり塩とコンソメのポテトチップスあげるから」

「わかったわよぉ、これ終わったらちゃんと買ってきてちょうだいよぉ」


 アルカの声が変わった。


「はーい、皆さん初めましてぇ、ジャスティスチャンネルの案内人、ブイプレイヤーのミミッカでーすぅ」


 割り切ったアルカはハコザキの言うようにオレ様のイミテイトで作ったブイアバターとやらを使い、ブイプレイヤーとやらになりきったようだ。

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― 新着の感想 ―
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