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27 つよつよミミックの疑問

 ハコザキがまた鏡のようなものを見ている。

 この鏡、文字が書かれているが、それで鏡としての価値あるのか?


 まあ考えてても仕方ない。

 食事以外の事に頭を使うのは時間の無駄だ。


「凄い! まさかここまで伸びるとは!! ミミック様、あの剣でゴブリンを倒した動画、数十万再生されてますよ!! もう少しで百万行きそうです」


 ああそうかい、それがオレ様に何の関係があるんだ?


「それがオレ様に何か関係あるのか?」

「もちろんです、これで再生数に応じた金が入るのでその分また助成金以外のお金が入ってくるんです!!」


 うーむ、イマイチコイツの言っている意味がわからん。


「それは、ピザに関係あるのか?」

「もちろんです! この動画が百万再生されたら一再生0.1円だとして十万円になるんです!!」


 ——それならそうと早く言え!!――


 そのジュウマンエンとやらがあればあのピザが食べられるワケだな。

 コレで何となくわかってきた……。


 つまりハコザキがあの妙な道具を通してオレ様の捕食シーンを覗いていたのは、ドーガとやらをとるためで、そのドーガがあればジュウマンエンが手に入り、それであのピザが食えるというワケだ。


「ハコザキ、ここにそのジュウマンエンがあればピザを呼ぶことも出来るのか?」

「は、はい。理論上はそうなります」


 そう聞いたらやらないわけにはいかんな。

 どうやらオレ様がモンスターを倒すとそのジュウマンエンが手に入るということか。

 それならいくらでも倒してやろう。


 まあずっとピザばかり食うとそれしか食えなくなってしまう危険性もあるが、モンスターを倒してそれを食っていればその危険性も減るだろうしな……。


「ハコザキ、そのジュウマンエンがあればあのキラキラ光る石とか手に入るのぉ?」

「うーん、ジュウマンエンでは厳しいかもね、むしろモンスターを倒した方が見つかるかも」


 やはりイマイチわからん。

 ジュウマンエンがあればオレ様の食うピザは手に入るが、アルカの欲しいというキラキラ光った石はそれでは手に入れにくいようだ。


 まあエサ以外の事を考えると頭が痛くなってきそうなので、コレはこの辺で止めておこう。


 ハコザキは銀色の平たい魔法生物とよく分からない文字の見える鏡を見比べているみたいだ。

 何やら真剣な表情をしているが、これもエサを手に入れる為の事なのか??


「やった、ついに視聴者数がトータルで百万突破! チャンネル登録も三万超えた!」

「ハコザキ、それは嬉しい事なのか?」

「当然ですよ、ボクのジャスティスチャンネルが登録者数三万超えるなんて、それについに初依頼まで入ってきたんですから!」

「ハツイライ? それって何だ??」


 聞き覚えの無い言葉にオレ様は気になったので、オレ様はそれをハコザキに聞いてみる事にした。


「初依頼、つまりボク達が正義の味方と認識されたんです! 悪人をあのダンジョンに連れて行ってそこでミミック様がソイツを食べてしまう、これで依頼が達成できるんです。ボクは依頼主にコンタクトをとってみる事にします」

「そ、そうか。まあガンバレ……」


 ハコザキは銀色の魔法生物に触り、何かの作業を始めた。

 どうやらそのハツイライとやらをやり終わるまではまだあのダンジョンに行くわけでは無さそうだな。


 まあいい、今すぐ出かけないのなら俺様は少し寝る。


 オレ様はハコザキをそのまま置いたままその場で寝る事にした。

 アルカは何かの魔法道具をハコザキに貸してもらい、遊んでいるようだ。


「この! このぉっ!! 何で倒れないのよぉ、あー死んじゃったぁー」


 まあ、オレ様は今から寝るから静かにしてくれ、それなら何をやってても構わんから。


 そして、オレ様がグッスリと寝た次の日、ハコザキが興奮した様子でオレ様を起こした。


「ついに依頼を実行する時が来ました、チームジャスティス始動です!!」


 何だ何だ、何をやろうってんだ??

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