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76 つよつよミミックの待ち伏せ

 本音言うと今はエサよりもピザ食いたいんだがな。

 まあいい、何も食えなかった時に比べれば贅沢な悩みだ。


 オレ様はハコザキとアルカに運んでもらい、ダンジョンの浅い階に待ち伏せる事になった。


 どうやら今回のエサはそれほど強い相手ではないようだ。

 だからこの階で待ち伏せるらしい。


 とりあえずエスペランサは今回は相手に顔を知られてしまっているので家に待機だ。

 まあアイツがいても今はややこしい話になるだけなのでいない方がマシなんだがな……。


 ダンジョンで待ち構えていたオレ様達のところにいきなりよくわからない連中が現れた。

 その数はざっと……百人以上はいるかな。


 コイツらハコザキに呼ばれてきたわけではなさそうだが、今回のエサのメスが呼んだ仲間か?


「ミサキさんに逆らうなんて命知らずもいたもんだな」

「今回の関係者全員ぶっ殺していいみたいだぜ。クイーンが全部ケツモチやってくれるってさ」

「ここまでオレ達半グレを総動員って.相手はいったい何をやらかしたんだ? まぁ可愛い女なら拉致ってクスリ漬けにして楽しんでいいんだよな」


 よくもまあコレだけの有象無象を集めたもんだ。

 まあどいつもこいつも不味そうなので食欲は出ないな。


 こんな連中すぐにでも片付けてやろう。


「べっ?」


 オレ様が舌を一回振るうと、さっきまで騒いでいたやつの頭が吹き飛んだ。

 だが、コイツらには何が起きたのかまるでわかっていないようだ。


 まあそれもそうだろう。

 今のオレ様はアルカが手で触れているので姿を消したままだ。

 つまりコイツらは姿の見えないオレ様の舌で一瞬にして頭を潰されたってわけだ。

 しかしコイツの血、不味いな。

 何を食ったらこんな不味い血になるんだ??


「お。おい。ヨシやん……うわぁぁあ! ヨシやんの頭が無い!!」

「何だって!? どこから撃たれたんだ! クソっ、ぶっ殺してやる!!」


 ほう、オレ様を殺すだと? できるならやってみろ。

 オレ様は再び舌を伸ばし、二人同時に頭を吹き飛ばした。


「うげぇぇえ! あっちんとタケぼーの頭が吹っ飛んだ!!」

「お、オイ。一体どうなってるんだよ」


 ここで姿を消したままハコザキが何かを叫んだ。


「関東万事会の諸君、断罪の会場へようこそ」

「なんだ! テメェがオレたちの仲間を殺したのか!」

「ふん、藤村を呼んだのにゴキブリが捕まるとはな。まあいい、社会のゴミ掃除だ。お前たちが生きて帰れると思うな」


 ハコザキの声を聞いた奴らが怯え出した。


「お、おい。この声ってひょっとしてあのジャスティスじゃないのか??」

「ジャスティスだって!? まさか、アイツ、オレたち全員を始末するつもりでここに呼んだのかよ!!」

「フジムラのやつ、聞いてねぇぞ、こんなヤバい仕事だったなんて!!」


 集まった百人近くのザコどもは、恐怖に駆られて全員が逃げ出そうとしている。


『ボックス様、コイツらの視覚阻害の魔法使えますか?』

『それくらいなら余裕だ、全員にかければいいのか?』

『はい、お願いします』


 オレ様は辺り一面に視覚阻害の魔法を使った。


「うわっ! 前が見えねえぞ!」

「誰だ、オレに当たったヤツは!?」

「ひえええ、もう悪いことはしません、だから助けてください」


 ザコどもがジタバタしていてとても不愉快だ。

 コイツら黙らせてやるか。


 オレ様は目一杯伸ばした舌を円を描くように振り回した。

 すると、前が見えなくて逃げれずに動き回っていた連中が首や胴体と下半身が千切れ、辺りは血の池になった。


 なんだ、あっけないな。

 関東万事会とか名乗っていた連中は全滅し、辺りは沈黙が支配した。


 そこに女三人組の声が聞こえてきた。


「そろそろ片付いたかしらね。あの低級国民、アタシが相手なんてするわけないじゃ無いの。あんなの関東万事会の奴らにやらせとけばいいのよ」

「ミサキってひどいねー、アイツ今頃ミンチにされてるんじゃ無い?」

「大丈夫よ、二度と逆らえないようにイモムシみたいにして生かしておけってアイツらには命令してるなら」


 どうやらハコザキの言っていたメスが誘き出されたようだな。

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