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73 つよつよミミックの潜伏(アルカ視点)

 アタシはハコザキと一緒に学校という場所に来たわけでぇ。

 でも何かここあまりアタシ好きじゃないなぁ……。

 なんというか……イヤな空気を感じるの。


 この学校の中ではセイトと呼ばれる子供達が何か椅子に座って話を聞いているみたいね。

 中には寝てるのもいるけど、話聞かなくていいのかなぁ……。


「えいっ」


 アタシはその辺に落ちていた紙くずを丸めてポイっとその寝ているセイトに放り投げたの。

 すると、どうやらウトウトしていたセイトが起きて、辺りを見回してた。

 その後、センセイとかいう大人がそのセイトを廊下に出るように言ってたけど、アレって何か意味あるのかしら??


 まあ、ニンゲンの事なんて本音どうでも良いけどぉ。

 そういえば何か良い匂いがしてきたわ……。


「ねぇ、ハコザキ。アタシあっちに行っていいかしらぁ」

「ちょっ、ちょっと待ってよアルカちゃん!」


 アタシとハコザキは透明化の魔法を使っている。

 でも声は聞こえるはずなのに、こんなとこで声を出したらっ!!


「あれ? 誰か何か言った?」

「いや、何も言ってないわよ」

「おかしいわね、確かに女の子の声と男の声が聞こえたのに……」

「オバケかもよー。この学校立つ前にここにお墓があったって噂だしー」


 失礼しちゃうわっ! 誰がオバケよ、こんなかわいい子に対してさぁ。

 何だか腹が立ったからちょっとイタズラしてやれ。

 そうだ、その化粧品の瓶かけちゃお。


「キャッ、冷たいっ」

「え? どうしたの??」

「それが、瓶の蓋が勝手に空いて一瞬消えたかと思ったらいきなり中身をぶっかけられたのよ!」

「ええぇー! それって本当にオバケじゃないのっ」


 失礼しちゃうわ、だからなんでこんなかわいいアタシがオバケなのよ!!

 もう怒った、もっとイタズラしちゃえ。


 アタシはその辺りにあった飲み物の入った透明の入れ物を次々に倒した、するとさっきのセイトと言われてる女の子たちがビックリして外に飛び出しちゃったのぉ。


「キャアー! オバケが出たー!!」


 フン、いい気味よ。

 あーあ、動いたらお腹すいちゃった。

 あっちの方から何か良い匂いするわね。


「ハコザキ、アタシあっちの方に行きたいの」

「えっ、でも証拠集めは??」

「そんなのよりお腹空いたのぉ」


 ハコザキは渋々アタシに従うしかなかった。

 まあ透明化スキル切れたらハコザキどうなるか分からないものねぇ。


 アタシが行った場所は購買とか食堂って場所だった。

 そこには美味しそうな湯気の立った料理が色々とあったの。


 ハンバーグ、天ぷら、ウインナー、サラダ……しかもこれビュッフェというらしくて、好きな物を好きなだけ食べていいんだってぇ!!


「いただきまーす!」


 アタシは透明化したままビュッフェの食事を色々と食べた。

 おかげでMPも回復したし美味しいし、学校って最高よねぇ。


 ハコザキはアタシを何か微妙な目で見ているけど、食べないのかな?


「ハコザキは食べないのぉ?」

「だからボク達はここに潜伏していじめの証拠を見つける為に来たんだってさ。呑気に食事している場合じゃないんだよ」


 そんなのアタシ知らないわよぉ。

 アタシはハコザキに透明化スキルを使って学校の中を調べるから手伝ってと言われただけだもん。

 でも、いじめを調べると言ってたハコザキとアタシの前で事件は起きたの。


 食事をトレーに入れて持ってこようとしたセイトの一人が別のセイトに足を引っかけられてこぼしてしまった。


「あーあ、このグズ何やってんのよ、わたしの制服が汚れちゃったじゃない」

「そ……そんな、あたし足を引っかけられて……」

「あーあ、これ高いのよ。それに化粧品のポーチもソースまみれで……コレってブランド品なのよ、アンタの父親の安月給じゃ弁償できないわね」


 コイツら、この子をいじめているのね、ヒドイ!


「そ、それじゃあどうすれば……」

「そうね、あーし達の斡旋するバイトをやったらすぐ稼げるわよ」


 コレがいじめっ子ってやつなんだ、ハコザキがこの女の子達を物凄い目で睨んでいた。

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