No.1 異世界転生
小説初投稿です。読んでくださったら是非感想よろしくお願いします。
みんなは異世界転生をしたことがあるだろうか。一度死んで違う世界で生活するなんて凄いことだよね。え?なんでこんな質問をするかだって?そりゃ、したからだよ。異世界転生。
一時間前
今日は休日で久し振りに家の周りや行ったことがある場所を散歩した。高校受験も終わり、余裕ができたからだ。正直、僕は余裕の持て余し方を知らない。あれこれ考えているうちに大通りに出た。やっぱりここは人が多いな。周りにはワイシャツを着た男性や早歩きで駅に向かう女性であふれていた。関係のない話になるが、最近通り魔が出たとかなんとかニュースがあり、5人の人が重傷を負った。三ヶ月前には、1人の男性が集団下校中の小学生をカッターで切りつけた事件が起こった。あぁ、世の中怖いな。なんて呑気な事を考えていると周りの人がざわつき始めた。
「おい、通り魔が出たらしいぞ」
「え?この付近に?マジでいってるの?」
どうやら通り魔にやられた人がいるらしい。あれ?ここにいたら危なくない?警察呼んで逃げようかな。そう思いスマホを取り出し110番をした時だった。背中から激しい激痛が走った。
「……えっ…………」
一瞬何が起こったかわからずその場に倒れた。
そして今に至る。
「はぁ……これからどうしよう」
ここがどこかもわからない、どこに向かえばいいかわからない。どこに何があるかわからない。つまりどういうことかって?迷子になったんですよ。そう思うと、僕の頭の中に二つの案が浮かんだ。
一つ目は、ただ前に歩く。
二つ目は、誰が来るのを待つ。
と言う案だ。いや、うん、正直どっちもダメな気がする。ただ闇雲に歩くとさらに迷子になる可能性がある。もう一つの案はお腹減るし、そもそも誰か来るなんて保証できないし。
「……歩くか」
腹をくくり立ち上がった。周りを見ると暗くなっていた。何時間寝て何時間考えてたんだよ。