―プロローグ―
出来れば早めに投稿していくつもりですので!よろしくお願いします!
俺は高校二年生の山田圭太。
クラスにかならず一人はいる陰キャでコミュ障。
友達なんか要らない。そういうと嘘になってしまうが、ゲームと小説が生き甲斐なので悪くない生活をしている。
ただやっぱ友達は欲しいよなぁ・・・
あ、昼飯忘れた。購買よりコンビニのが安そうだしそっちで買うか。
「いらっしゃいませ・・・あ!圭くん!いらっしゃい!」
「あ、どーも」
彼女はいつもこの時間帯に働いている小川さん。血が繋がってるとかそういうわけではないのだが、俺が小さい頃からずっと通ってるため、名前も顔も覚えられている。
俺がしっかりと喋れる数少ない人の一人だ。
「さて、昼飯どーすっかな・・・」
そういって僕は、メロンパンにサンドイッチ、麦茶を買って学校に向かう。
「今日こそ友達できねぇかなぁ・・・」
今日も無理な願いを想いながら学校に向かう。
◇◇◇
―――昼―――
「うぇぇい!優斗!パァス!」
「任せろっ!」
「「「頑張ってぇ!優斗くぅん!」」」
「おーらよっ!」
バシュッ
「くっ!」
ズバァン
ゴーール!
「くそぉ!」
何をみているかって?みればわかる。サッカーだ。
今シュートを決めたのは佐藤優斗。スポーツ万能・容姿端麗・成績優秀。小説でよくみる完璧な人間。天は何物あげとんねん。
「「「キャー!かっこいいいい!」」」
そして、よくいる取り巻き女子たち。みーんな美人。
「やったな!優斗!」
「ナイスパスだったぞ!」
このパスした奴が優斗の相棒的な存在?の古田勝己。
いつも一緒に組んでる。噂では小学校からの親友で、偏差値40程しかなかった彼は優斗君と同じところに入るために毎日の半分は勉強して偏差値65のここ、海邦高校に入ったらしい。
彼らこそがTHE・陽キャたち。俺とは真逆の存在だね。
ちなみに僕はというと、勉強は毎日頑張ってるから自信があるが、パッとしない顔でスポーツは苦手。ため息をつきたくなる。
「はぁ・・・」
ついてしまった。
別に彼らみたいに陽キャになりたいわけではない。ただ一人くらいは友達が欲しい。月に一回中学時代の友達と会うくらいだ。
「はぁーああ。どーせ、パッとしない顔のまま、パッとしない職業について、パッとしないまま死んでいくんだろうな・・・」
顔は関係無いと思うが、彼はそんなことを言う。
そんな無駄な思考をしていると、昼休みが終わり、皆が一斉に教室に戻る。
「はい。四時限目始めるぞー。号令。」
四時限目は担任の上倉先生だった。授業は地理科だ。
「気を付け!礼!」
「「「「「お願いしまーす」」」」」
「よろしくお願いします。それじゃあ早速教科書127ページ開い―――うわっ!?」
そう。いきなりだった。クラスにだんだんと複雑な模様が描かれていく。
「な、なんだ?」
そしてどんどん複雑になっていき、やがてクラス全体を包む巨大な魔方陣になった。
って、は!?
これはもしかしなくても、小説で何度もみたクラスごと異世界に転生するやつでは!?
「な、なんだこれ!?」
「なにこれー!?」
「こ、怖いよ優斗くん!」
「な、なんだぁ?!」
「なにが起きているんだ!?」
クラスは大騒ぎ。
つーかマジかよ!夢じゃないか?!
夢だった異世界転移なんて!
ぐぐぐぐっ
「いってぇっ!夢じゃねぇ!」
間違いなくこの世界だ。
やべぇどきどきしてきた!
待ってろ異世界!次こそは友達つくってやらぁ!
そしてまたたくまに光が満ちて・・・
意識はそこで途絶えた。
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