表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に出荷された俺は渋々仕事を始めます。  作者: 赤崎のんた
第1章 出荷先は異世界
8/52

不穏な空気と不安な仕事

ぜひ読んで見て下さい!アドバイス等も貰えたら、貰えたら、貰えたらららぁぁぁ…くださいね!

彼女に付いて行こうとしたが、田中は足を止めて言い放った。



「すみません!あのモンスターはどうするんですか?」



すると、彼女はローブから手を出してモンスターが倒れる方へ手を向けた。



氷結兵ひょうけつへい



あの人も手袋付けてるじゃねーかよ!俺の格好はやっぱり普通だろ?やっぱりアリスのデタラメだったんだな……



そんな時、魔法陣と共に氷の兵士が5、6体現れた。



「ス、スゲー……アレが魔法なのか…?」



田中とアリスはその様子に釘付けになっていた。



「後は、お願いしますね」



氷結兵ひょうけつへいはモンスターの方へ走って行き、モンスターを解体しているように見えた。



彼女は歩きながら田中たちに話しかけてきた。



「あなた方はなぜこんな森の中へ?」



「街に用があって…貴方は何で森へ?」



田中は彼女に質問をしてみた。



「私は討伐の依頼で倒し損ねた人面竜じんめんりゅうを追って来ました」



人面竜じんめんりゅう……名前通り気持ちが悪いモンスターだったな…



「ってことは、あんたって勇者なの?」



アリスが驚いた様子で質問した。



「人々がそう呼んでるだけですよ、私はこの国を守るために戦うだけの討伐隊ですよ」



(何て謙虚な人なんだ、アリスとは大違いだ……)



田中は感服していた。



「まだその、人面竜じんめんりゅうとか言う奴がこの森にいるの?」



アリスは少し怒ってるように見えた。



「大丈夫です、取り逃がしたのは一体と聞いていますし」



「そう…」



アリスは安心した様子は見せなかった。



(おい、態度が悪くないか……?)



田中はこの気まずい空気を何とか和らげようと話を変えた。



「あ、あの〜お名前を聞いてないな〜なんて〜」



「すみません申し遅れました、私は国家直属魔獣討伐隊こっかちょくぞくモンスターとうばつたい第ニ班副隊長ラスエル・ラフィーナと申します、以後お見知り置きを」



(何かヤバそうな人じゃねーかよ………。)



「副隊長ってすごいじゃないですか!!!討伐隊の皆さんは全員手袋とか付けてますよね!?このバカ、手袋何て誰もしてないとか抜かすんですよ〜!」



田中はアリスの頭をポンポンと叩いた。



「手袋ですか…」



ラフィーナはローブを後ろへ回し、手袋を取った。



田中とアリスは、ラフィーナの体を見て唖然とした。




ーー彼女は両腕が無かった。



ラフィーナの体は左手は自分の氷の魔法で作ったと思われる、義手だった。



(最悪だ……スゲー重い空気作っちゃったじゃん、どうすんだよ、取り敢えず謝るしか)



「す、すみまん、すごい不快にさせちゃいましたよね……本当にすみません、軽率けいそつな発言をして本当に申し訳ありません」



田中は頭を下げた。



「いえ、顔を上げてください、他の討伐隊の方達も手袋を付ける方はいますよ!」



田中は顔を上げて横にいたアリスに目をやった。



「わ、私も、さっきは、強く当たってごめん……。」



ラフィーナは笑みを浮かべていた。



「さぁ、そろそろ森を抜けますよ」




ーー俺たちは森を抜けた。



「この道をまっすぐ降りれば街に着きますよ、私は森でメンバーと合流しなくては行けないのでこの辺りで失礼します」



「ありがとうございます!」



「あ、ありがと…」



田中とアリスはお礼を言ってラフィーナと別れた。



「親切な人だったな」



田中が呟いた。



「ま、当然ね!!」



(何が当然なんだよ……)



「お、田中!!街が見えたわよ!!!」




ーー2人の目の前には大きな街が広がっていた。


今回のサブタイトルかなり気に入っています!


次もぜひ読んでくださいね



では、次回!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ