キモオタを埋めることにしました。
是非読んでみてください。
「おい!マリーどうなってんだぁ!!」
「それが、拘束された状態で這っていくもので…」
「ーーーーー」
シオンのやつ、拘束された状態でも動くか…他にも手を打たなくては
「そろそろ交代じゃゾ」
そんな時、作業着に身を包んだオジサン達がこちらに向かって話しかけて来た。
「交代?」
「はい、この時間は私たちが穴を掘る時間ですので」
「穴?」
「まだ話してませんでしたね、説明します」
まだ他にも俺に仕事をさせる気か…こっち(異世界)来る前はニートやぞ
「私たちB地点、この場所でスライムを完全に倒します。そのために大きな落とし穴が必要なんです」
「落とし穴が…?」
「はい、スライムにあなたの…その…えっと……」
マリーは顔を真っ赤に染めて、プイッとそっぽを向いてしまった。
「お、おう…攻撃までにスライムを足止めしないと!ってことだろ?」
「そ、そうです!そう言いたかったんです」
ナイスファインプレイ!頑張った俺!!
俺は心の中でガッツポーズを決める。
「ほら、スコップここに置いとくぞ」
オジサン達は小屋のすぐ横にある切り株にスコップを立て掛けていった。
スコップね…はっ!!!
ピコーン!っと田中は何かを閃いた。
「マリーさん、ちょっと相談が…」
「ロクでもない相談はお断りです」
「いや、話だけでも!」
はぁ〜とマリーはあきれた様子でため息をついて、田中の話に耳を貸した。
「シオンを埋めようと思うのだが」
「 ──正気ですか!?あなたは人格が崩壊しているようですね、恥知らずとは知ってましたが、友愛すら欠落してるとは…残念です」
「言いたい放題言ってくれるな…」
「事実ですので、落とし穴にシオンを放り込むって案の方がいいのでは?」
こいつの方がヤバイだろ…だが、確かにいい案だ
「よし、そうしよう!」
ーーこうして、シオンを埋めにマリーと田中は作業場へ向かった。
読んでいただきありがとうございました。
次回も是非読んでみてください




