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異世界に出荷された俺は渋々仕事を始めます。  作者: 赤崎のんた
第5章 王国アルドレア
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王国到着!さっそく1人捕まりました…

是非読んでみてください!

良ければブックや感想お願いしまままます!

  爆風域を超えると、王国が見えてきた。



「おっ!見えてきたぞッ!!」



 目の前には大きなお城と、城を囲む形で広がっている街が立ち並んでいた。



「はい、ここが王国『アルドレア』です」



 マリーは無い胸を張って、えっへん!と誇らしげに言った。



 ワイバーンはお城の前へと無事に着陸した。



「大層な門だな……」



 ワイバーンから降りたと同時に、大きな門が開き始め、周囲には門番と思われる兵士が立っている。


 が、ワイバーンが目の前に降りて来たというのに、驚く様子もなく兵士たちは平然としていた。


 辺りを見回しても、人々は平然な表情で、驚いている人は居なかった。



「誰も、驚かないのか……?」


「はい、見慣れてるでしょうし」



 飛行機が、飛んでるのを見ても、驚かない見たいな感じなのだろうか…



「こっちです」



 そう言われて、僕たちはマリーの後に続いて門の中へと進んだ。



「アニキィィィーーーーーィィィーーーー!!!!」


「 ーーーー!」



 僕は慌てて、後ろを振り返った。



「まだ、あの人死んでなかったんだ」


 アリスもシオンの声に気づいたらしく、驚いた様子で後ろを振り返った。



 さっきまで、あんなに女の子してたのに……地に足を運んだ瞬間すぐ、いつものポンコツに戻っていた。



 さっきまでの、気まずさが嘘みたいだった。



 くっ……さっきまで、ドキがムネムネだったのに……アリスの苦手な高い場所じゃない今、さっきの恥ずかしげな表情は拝めないか……。



 今のアリスは、無邪気で、活力に満ち満ちた表情だった。


 これはこれで、可愛いんだよな〜!



「らしいな……とっくに、振り落とされて、カラスの餌にでも、なってると思った」



「自分も、やっと死んだか、と思ってました♡」


 リオナさんも気づいたらしく、笑顔でそう、言い放った。



 ♡マークが付いてよかった……やっとて……シオンが聞いたら泣くぞ。



 それに気づき、マリーとフェリたんも、足を止めて待ってくれていた。



「危なかったでござるよォォォーーーー!」



「ーーーーーなッ!!」



 シオンはなぜか、パンツ一枚の格好で、リュックサックを背よっていた。



「止まれ、不敬者がッ!」


「拙者は男に罵倒される、趣味は無いでござるぞ!」



 シオンと門番が言い合いをしているのを見て、僕はハァ〜と、ため息をついた。



「行こうか!」


 皆は無言で頷き、歩き始めた。



「ま、待ってくだされ!アニキ、待って欲しいでござる、アニキーーーーーィィィィーーー!!」


「おとなしくしろ!」


「拙者は、マリー殿の友人でござるゥ!連れでござるゾ!」


「ーーーーー!!」



 もちろん、その会話は僕たち全員の耳に届いていた。


 そして、マリーは門番の方へと振り返り、首を横に振って、ハエを払う様に手をしっし、と払った。



「やはりなぁ!!貴様の様な変態が、マリー様のご友人な筈がない!」


「マリー殿のツンツンな態度も、また刺激的でござるぞォ!ツンツン・デレ☆で、ござるかァ!?デレに期待して、いいのでござるかァァーーーー!!!」



「黙れ!変態がァ!!この変態を捕らえろ!!!」



「なァ!拙者はまだ、デレのお言葉を聞いていませんゾォ!!」



 マリー様は苦い顔で口を開き、ぼそっと呟いた。


「デレ?とは、よく分かりませんが、貴方にかける言葉はありません」



『ツンツン一筋も、最高でござるぞォォォーーーーォォォーーーー!!!』



『黙れぇ!この変態!!』



 僕が口にするより先に、門番の男性が叫んでされた。



門番のオッさん!同意見だ……代弁ありがとう。



 そして、シオンは門番の人達に、取り押さえられたのであった…。




「あそこが、お屋敷です」


 マリーがそう言って、まっすぐ指差した。



 辺りは広大な庭が広がっていて、正面には、視界に収まらない程の建物が佇んでいる。



 想像以上にお城ってデケーな……



「こっちです」


 僕たちはマリーに連れられて、大きな玄関の前までやって来た。



「お待ちしておりました。どうぞ奥へ」



 黒い礼服に身を包んだ、白髪の老人は扉を開けると、深々と頭を下げた。



「ありがとうございます」



 マリーがそう呟いて奥へ進んで行く。

 それに続くように、僕たちも会釈をして奥へ進む。



「久しぶりだな、田中!」



 扉の奥から、聞き覚えのある声が聞こえて来た。


 そこには、深々と椅子に腰掛けた、ライアスさんの姿があった。



「ライアスさん!」



 ーー数日ぶりに、ライアスさんと再開した。



「ほんとに、知り合いなんですね」



「当然だ、田中は共に戦った戦友だ」



 ライアスさんにそう言ってもらえると、鼻が高い。

 それと同時に、なんだか照れ臭い感じがした。



「戦友、ですか……魔人に捕らわれた捕虜ほりょと、それを助けた傭兵と、いった関係に見えますが」



 平然とした表情で、マリーが言い放った。



 僕の胸にグサリと突き刺さる言葉を……。

 ゆ、許さんぞ!ロリッ子……



 ーーこんな感じで、数日ぶりにライアスさんとの再開を果たした。



少し遅れましたな…

ブックマよろしくお願いしますよ!!


「桜礼装良いよね!」


では、次回!

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