王国到着!さっそく1人捕まりました…
是非読んでみてください!
良ければブックや感想お願いしまままます!
爆風域を超えると、王国が見えてきた。
「おっ!見えてきたぞッ!!」
目の前には大きなお城と、城を囲む形で広がっている街が立ち並んでいた。
「はい、ここが王国『アルドレア』です」
マリーは無い胸を張って、えっへん!と誇らしげに言った。
ワイバーンはお城の前へと無事に着陸した。
「大層な門だな……」
ワイバーンから降りたと同時に、大きな門が開き始め、周囲には門番と思われる兵士が立っている。
が、ワイバーンが目の前に降りて来たというのに、驚く様子もなく兵士たちは平然としていた。
辺りを見回しても、人々は平然な表情で、驚いている人は居なかった。
「誰も、驚かないのか……?」
「はい、見慣れてるでしょうし」
飛行機が、飛んでるのを見ても、驚かない見たいな感じなのだろうか…
「こっちです」
そう言われて、僕たちはマリーの後に続いて門の中へと進んだ。
「アニキィィィーーーーーィィィーーーー!!!!」
「 ーーーー!」
僕は慌てて、後ろを振り返った。
「まだ、あの人死んでなかったんだ」
アリスもシオンの声に気づいたらしく、驚いた様子で後ろを振り返った。
さっきまで、あんなに女の子してたのに……地に足を運んだ瞬間すぐ、いつものポンコツに戻っていた。
さっきまでの、気まずさが嘘みたいだった。
くっ……さっきまで、ドキがムネムネだったのに……アリスの苦手な高い場所じゃない今、さっきの恥ずかしげな表情は拝めないか……。
今のアリスは、無邪気で、活力に満ち満ちた表情だった。
これはこれで、可愛いんだよな〜!
「らしいな……とっくに、振り落とされて、カラスの餌にでも、なってると思った」
「自分も、やっと死んだか、と思ってました♡」
リオナさんも気づいたらしく、笑顔でそう、言い放った。
♡マークが付いてよかった……やっとて……シオンが聞いたら泣くぞ。
それに気づき、マリーとフェリたんも、足を止めて待ってくれていた。
「危なかったでござるよォォォーーーー!」
「ーーーーーなッ!!」
シオンはなぜか、パンツ一枚の格好で、リュックサックを背よっていた。
「止まれ、不敬者がッ!」
「拙者は男に罵倒される、趣味は無いでござるぞ!」
シオンと門番が言い合いをしているのを見て、僕はハァ〜と、ため息をついた。
「行こうか!」
皆は無言で頷き、歩き始めた。
「ま、待ってくだされ!アニキ、待って欲しいでござる、アニキーーーーーィィィィーーー!!」
「おとなしくしろ!」
「拙者は、マリー殿の友人でござるゥ!連れでござるゾ!」
「ーーーーー!!」
もちろん、その会話は僕たち全員の耳に届いていた。
そして、マリーは門番の方へと振り返り、首を横に振って、ハエを払う様に手をしっし、と払った。
「やはりなぁ!!貴様の様な変態が、マリー様のご友人な筈がない!」
「マリー殿のツンツンな態度も、また刺激的でござるぞォ!ツンツン・デレ☆で、ござるかァ!?デレに期待して、いいのでござるかァァーーーー!!!」
「黙れ!変態がァ!!この変態を捕らえろ!!!」
「なァ!拙者はまだ、デレのお言葉を聞いていませんゾォ!!」
マリー様は苦い顔で口を開き、ぼそっと呟いた。
「デレ?とは、よく分かりませんが、貴方にかける言葉はありません」
『ツンツン一筋も、最高でござるぞォォォーーーーォォォーーーー!!!』
『黙れぇ!この変態!!』
僕が口にするより先に、門番の男性が叫んでされた。
門番のオッさん!同意見だ……代弁ありがとう。
そして、シオンは門番の人達に、取り押さえられたのであった…。
「あそこが、お屋敷です」
マリーがそう言って、まっすぐ指差した。
辺りは広大な庭が広がっていて、正面には、視界に収まらない程の建物が佇んでいる。
想像以上にお城ってデケーな……
「こっちです」
僕たちはマリーに連れられて、大きな玄関の前までやって来た。
「お待ちしておりました。どうぞ奥へ」
黒い礼服に身を包んだ、白髪の老人は扉を開けると、深々と頭を下げた。
「ありがとうございます」
マリーがそう呟いて奥へ進んで行く。
それに続くように、僕たちも会釈をして奥へ進む。
「久しぶりだな、田中!」
扉の奥から、聞き覚えのある声が聞こえて来た。
そこには、深々と椅子に腰掛けた、ライアスさんの姿があった。
「ライアスさん!」
ーー数日ぶりに、ライアスさんと再開した。
「ほんとに、知り合いなんですね」
「当然だ、田中は共に戦った戦友だ」
ライアスさんにそう言ってもらえると、鼻が高い。
それと同時に、なんだか照れ臭い感じがした。
「戦友、ですか……魔人に捕らわれた捕虜と、それを助けた傭兵と、いった関係に見えますが」
平然とした表情で、マリーが言い放った。
僕の胸にグサリと突き刺さる言葉を……。
ゆ、許さんぞ!ロリッ子……
ーーこんな感じで、数日ぶりにライアスさんとの再開を果たした。
少し遅れましたな…
ブックマよろしくお願いしますよ!!
「桜礼装良いよね!」
では、次回!




