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異世界に出荷された俺は渋々仕事を始めます。  作者: 赤崎のんた
第4章 萌え豚お兄ちゃんによる日常改革①
34/52

異世界でお買い物!

ぜひ読んでみてください!

良ければブックマよろしくです!

  皆各々で準備を整えに行ったが、田中は特に準備する物も無かったので、その場に残っていた。


「貴方は身支度をしなのですか?」


 椅子に座ったままの田中を見て、マリーは不思議そうな顔で聞いてきた。


「ま、まぁ……な、鎧とか剣も持ってないし、準備する物ないんだよ」


「ーーーー!」


 その事に少し驚いた様子を見せた後、マリーはムッと頬を膨らませ田中の袖を引っ張り始めた。


「な、何だよ!?急に……」


「イイですから、付いてきてください!」


 マリーに袖を引っ張られながら店を出た。



「ココです!」


「武器屋さんだね……」


「そうです、さぁ、武器を買って来てください!」


 僕達は店を出てしばらく歩いた場所にある、商店街の武器屋に足を運んだ。



「もしかして自腹?」


「当然です!」


 まぁ……武器屋に連れて来られるのも仕方がない、これから魔人と戦うかもしれない人間が、無装備ってのもマズイか……


「仕方ない、買ってくるよ……」


「当然です!」


 僕は重い足取りで武器を買いに店内に足を運んだ。



「結構、広いな……」


「そうですね〜」


 田中が独り言を呟くと、背後から返事が返って来た。


「って、付いて来たのか…?」


「はい、貴方の性格を考えるに、使いこなせないクセにカッコよかったから、など不純な考えで武器を購入する恐れがありますので、監視しておきます!」


 クッ……!確かに僕なら性能より見た目を取ってしまう……何で、まだ出会ったばっかのマリーにバレたんだよ…。


「監視って……そうだ、マリーのオススメ武器とかって何かないのか?」


 田中がそう聞くと、マリーは店に立て掛けられている武器を見回した。



「そうですね、コレはどうでしょう?」


 マリーがそう言って、立て掛けられて武器を指差した。


「ーーーーー」


 指を差している方向に目をやると、そこにはプラスチックで作られた様な見た目をした短剣があった。



「ダサくない!?」


「はい、ダサいです…」


「なッ!ダサいって思ってんなら、すすめんなよ!」


 田中は勧められた短剣の横に立て掛けられた、無駄に強そうな剣を手に取った。



「コレなんでどうだよ!?」


 そう言って剣を手に持った瞬間、田中の口から『重ッ」!という言葉が漏れた。


「当然ですよ、この剣はとても素晴らしい物ですが、貴方が使おうと思ったら木の枝以下の武器になるでしょう!」


 お、重い……マリーが言う通り、この剣は僕じゃ扱い切れないか……持ってるのもキツイ、それを振り回して戦うなんて、まず無理だ……。


 田中は息を切らしながら、何とか剣を掛け直した。



「これで、貴方じゃあの大きさの剣は無理だと分かりましたか?」


「あ、あ……」


「では、先程の短剣を持ってみてください」


 マリーに言われ、短剣を手に取ってみる。


「ーーーー軽ッ!」


 田中はその軽さに驚いた。


「はい、プーラスチークと呼ばれる物で作られた短剣ですからね」


 何だよ、プーラスチークって……プラスチックの兄弟か何か!?だとしたら、この短剣っておもちゃじゃ……


「プーラスチークとか言うので作った剣で魔獣とかって……」


「倒せますよ」


 そう聞くと、田中はホッと一安心した。



「プーラスチークは剣を振るだけなら、とっても丈夫な物です!」


「振るだけなら?」


「はい、プーラスチークを使った武器は魔力を送ると折れてしまいますので!」


「ーーーーーん!?」


 田中はキョトンとした表情で首をかしげた。



「って事は、魔法を喰らっても折れちゃうのか?」


「いえ、外からの魔力は問題ありません、自身が剣に魔力を送り、魔法を放つことが出来ません」


 夜桜が使ってた感じの奴か……


「まぁ……僕は魔法の使い方とか知らないし、問題ないだろう」


「ーーーー魔法が使えないッ!?」



 マリーは声を上げて驚いている。


「何でそんな、驚くんだよ?」


 田中がそう聞くと、マリーは驚きを超えて呆れた表情でため息をついた。



「普通は魔法を使って魔獣と戦うのが当たり前なんです!魔法を使わない?!馬鹿なんですか?」



 普通は魔力を使うか……転生した僕は魔力が使えないのか?でも妹や夜桜は魔法を使っていたぞ?いや、待てよ!プリケツ丸が鎧に変化してた、アレが魔法だとしたら……異世界転生者は魔力が使えない、それをカバーする為に神の祝福が与えられる……って!僕は魔法が使えなくなったんじゃ!?



「いや、なんて言うか……使えなくなっちゃったと言うか……」


「もういいです、早く買って来てください……プーラスチーク製の武器はかなり安いのでお得ですし」


「あ、あ……」


 こうして、僕はプーラスチーク製の短剣を購入した。

 銀貨3枚、多分だが日本円で300円くらいだろう。



連続投稿です!久々ですな…

次回もぜひ読んでくださいな!


「寒くなって来ました、わしオワタ」


では、次回!

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