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異世界に出荷された俺は渋々仕事を始めます。  作者: 赤崎のんた
第4章 萌え豚お兄ちゃんによる日常改革①
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王国より派遣幼女現る!?

だいぶ時間が空いてしまいましたが、是非読んで見てください!

宜しければブックマお願いしますね!

  僕はその後、神様からもらった錠剤を飲むか葛藤かっとうしていた。と、そんな時、フェリたんが話しかけてきた。



「それ、お腹の薬っすよね?お水汲んで来たっす!」


「え、ああ……ありがとう、でもこれは、副作用があるかもだし……」


「飲まないんっか?飲まないなら自分が貰うっすけど!?」



 何を言ってるだこの子は。投与する気か?あんな適当な神様が渡してした物だぞ……絶対、副作用でるだろ……。


 コレは一様、俺が神様から貰った贈り物だ、もしフェリたんが薬を飲んで副作用が現れて、猫耳が失われたりして見ろ…。ショック死確定だよ、薬を譲った罪で切腹確定だよ、うん!


「いや、飲むよ!お水ありがとう」



 そう言って僕はフェリたんからコップを受け取って一度、大きく深呼吸をした。


 ヤダなー!副作用で爆発とかだったらと思うと……。



 一向に薬を飲まない田中に痺れを切らしたシオンが言い寄って来た。


「アニキ!無理をしなくて良いでござるぞッ!」


 シオンの言葉で僕はハッと我に返った。


「そ、そうだよな……無理してまで飲まなくても、良いよな!」


 僕は正直、無理しなくて良いよ!って誰かが声を掛けてくれるのを待ち望んでいたのかもしれない。


 ナイスだ!シオン、その言葉を待っていたんだよ!



「錠剤が苦手って言いづらかったんでござろ?拙者が口移しで飲ませてあげますぞぉぉぉ!!!」


「そうだったんすね……自分、田中が錠剤が苦手と知らずに、急がすような事を…すまないっす……」



 おい、おい、おい、おいッ!何でそうなるんだよ……



「さぁ、アニキ!口をぉぉぉ!!」


 シオンはキス顔でスタンバイしていた。


 田中はスタンばってるシオンを見てゾッと背筋が凍りついた。


「そんな事しねぇーよ!自分で飲むよ!飲めば良いんだろッ、クソ……」



 ーーこうして、田中は涙を流しながら薬を飲んだのであった。




「で、クエストはどうするんですか♡?」


 す、すっかり忘れてた……


「ま、まずはクエスト依頼所に行ってみようか!?」


「そうっすね〜」

「かしこまりました♡」


「よし、じゃ!行きますか」



 そう言ってシャルシナを出ようとした瞬間、ドアが開くと同時にベルの音が店に響き渡った。



「やっと見つけました!」


 僕は声の主を確認するとそこには、長い銀色の髪を2つに結び分けた小柄な女の子の姿があった。



「田中さんは貴方で間違えありませんか?」


 そう言って僕に近づいて来た。


 凛とした雰囲気をした女の子は体格はシャルロットとそう変わらないが、雰囲気は全く違う感じがした。



「き、君は……迷子で良いのかな?えっと、お母さんとはぐれちゃったのかな?」


 僕は目線を女の子に合わして聞いてみる。


「んっ……!私は迷子なんかじゃありません!私は王国からの指示で此方に来たんです」


「王国からって……お姫様か何かなの?」


 お姫様ごっこかな?ここは話を合わしてあげるか……


「違いますよ!この姿を見て、よくその様なふざけた事を言えますね……」



 そんな時、トントンとフェリたんが僕の肩を叩いて来た。


「ん、どうしたんだよ?」


 フェリたんは驚いた様子で女の子を見ていた。



「あの格好は……国家直属魔獣討伐隊こっかちょくぞくモンスターとうばつたいの……」


 コホン!


 女の子が露骨な咳払いをして、嬉しそうに頷いた。



「そう!私こそ!国家直属魔獣討伐隊こっかちょくぞくモンスターとうばつたい第四班隊長、マリー・ディア・スカーレッド!!」



 ラフィーナさんと同じ、国家に使える勇者って事か……このロリッ子が?ラフィーナさんとは服装が違うけど…確かに、この辺りの子供が着る様な服装じゃないし……フェリたんが言うなら間違いないか……。



 僕は少し動揺したが相手が子供と言う事もあり、余り緊張緊張しなかった。



「で、王国の子が何しに?」


 僕がそう聞くと思い出した様子でマリーは話し始めた。



「そ、そうだったわ!田中健太!今回あなたは私達、国家直属魔獣討伐隊こっかちょくぞくモンスターとうばつたいの討伐作戦に参加してもらうわよ!!」



「───はぁ……」


 僕はマリーの言葉を聞いた瞬間、頭が真っ白になった。



「さっそく、王国に向かいましょ!」


 マリーがそう言い放って僕の手を引っ張った。


「ちょ!待ってくれって、いきなりそんな事言われても!」


「確かにそうですね」


 そう言って掴んでいた手を離した瞬間、バランスを崩し田中は床叩きつけられた。



「では、今回の件についてお話しさせていただきます!」


 転んだ田中に手を貸す様子もなく、椅子に腰をかけるとカウンターにいるシャルロットを見て手招きした。



 それに気づいたシャルロットが不機嫌そうにマリーの元に足を運んだ。



「あなた、この店の店員でしょ?」


「そうでけど、何か?」


 シャルロットは一瞬、ムッとした表情を見せたが直ぐに笑顔を作って対応した。



「そうですね、お任せで良いので、何か飲み物をお願いします」


「かしこまりました」


 2人は何やら睨み合っている様だった。



 多分、ロリッ子どうしの謎のライバル意識なのか?なぜ2人があの様な様子なのかは分からないが……取り敢えず床に倒れてる僕に触れて欲しいんですけど……。


約1ヶ月ぶりの投稿ですね……。死んでないよ!

9月はかなり忙しく投稿出来ずすみませんでした。


今回から投稿ペースも徐々に上がると思いますので宜しくお願いしますね!


「次回の投稿は水曜日!読んで見てくださいね!」


では、次回!


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