表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に出荷された俺は渋々仕事を始めます。  作者: 赤崎のんた
第3章 ニート脱却!異世界で初仕事
25/52

殺人鬼の食事

ぜひ読んで見てください!

良かったら次も読んでね!!


  妹の魔法フラッシュを頼りに、僕たちはゆっくりと下の階へと降りて行くと一枚の扉が佇んでいた。



「この中に…。」


 3人は顔を見合わせて頷き、田中は震えた膝を必死に唇を強く噛み締めて、何かを決心をしたように大きく深呼吸をして言い切った。



「僕が、開ける……!!」


 田中は他人に命令された訳で無いのに、自らの意思で言い切ったのだ。



 僕は多分…いざ、戦いになったら役立たずになるはずだ、扉を開けた瞬間に殺されるかも知れない…そんな危険を、頼みの2人にさせるわけに行かないし何より、妹や夜桜を守れないようじゃ……『お兄ちゃん』!何んて、呼んでもらえる資格ねーだろ!!!



 田中は冷たい汗を流し、震える指先でゆっくりとドアノブに手を掛けると、震える指先にグッと力を入れて勢いよく扉を開いた。


「ギィィィィーーーーィィィーーーーーー!!!」



 部屋の中は薄暗く、夜桜やざくら達が部屋に入ると、妹の魔法フラッシュで部屋の中は照らされた。


「ーーーーーーッン!!」



 そこには、血塗れで倒れているジェフザンと1人の男が立ち尽くしていた。


 男は何かを食べているのか?咀嚼音が響き渡る。



「こんな場所で何食ってやがんだあいつは……」



「あれっ?君たち…カステラに会わなかったのか〜仕方ないな、今は食事中だから〜少し待って……」



 咀嚼音と共にメキメキっと男の足元から何かを引きちぎる音がした。そして、男がこちらを振り向いた。



「こ、こいつ………」



 男が引きちぎった物は人の両腕だった…そして、男はその両腕に囓り付いていた。


 足元に目をやると、3人組の1人カルダが血塗れで倒れていた…その姿は手足を引きちぎられ、見るも無残にな姿に成り果てていた。


(こいつ、カルダの腕を……)



「はぁーーーッ…!!」


 その光景に臆することなく、夜桜はハンス目掛けて大きく魔剣グラムを振りかざした。



「チッ…」


 ハンスは避けることなく、手に持っていた短剣で魔剣グラムの一撃を受け止めた。



「だから…食事中だろうがぁぁぁぁぁ!!!!」


 ハンスは血走った瞳を大きく見開き、食べていた腕を吐き捨てた。



「ーーーツ!」


 夜桜は押し返された。



 ハンスは血で真っ赤に染まった口元を手で拭いてはその、血だらけの手のひらを舐め回して叫んだ。



「自分はぁ…魔獣や獣と違い、内臓を先に食さず、食事の締めへとおぉぉぉぉ、残して置いた楽しみ……その、楽しみを終える前にぃぃぃぃぃ、あなた方はぁぁぁ……!!!」



 ハンスは足元に倒れたカルダの頭を、何度も何度も踏みつけた。


 ーーその光景に、僕は恐怖のあまり目をグッと閉じて服の袖を強く握りしめていた。



 ハンスは僕達を全く警戒する様子も見せず、警戒する必要が無いと甘く見られているのか?食事とは言えない…あの、殺しに夢中なのか?ハンスはカルダの腹に短剣を突き刺した。



「ーーー貴様っ!!!」



 田中は恐怖では無く怒りが込み上げハンスを止めに、いや、殺そうとプリケツ丸を鞘から抜こうとした。



「待って!今突っ込んだら、確実に殺される…」


 妹の言葉で僕はプリケツ丸から手を離した。



「素直でよろしい!」


 夜桜がそう言って田中の肩に手を置いた。



「ーーーッ!!」


 夜桜の左腕から血が溢れていた。



「大丈夫か?!これって……」


「押し返された時ですね…」


「押し返した時に、一瞬で攻撃して来たってのかよ」


「そう、ハンスは誘いを掛けてるのよ……油断してると思わせてるだけ、今戦ったら確実に殺される」


「治癒の光を、ヒーリング!!」


 妹が夜桜の左腕が見る見ると治癒されて行った。



「ありがと、あおい…結構手強いよ」


「どういたしまして、予想以上だね」



 ーーハンスは笑みを浮かべ、短剣に突き刺した内臓の周りの血を舐めた。


「この鉄の香り、この味、実に美味ぃぃぃぃ!さて、では」


 ハンスはカルダの臓器を引き裂き、食べ始めた。


「ーーーんっ…」



 ハンスはしばらく、口をくちゃくちゃと動かし、おぞましい咀嚼音が響き渡った。



「ぺっ……!」


 ハンスは短剣に突き刺さった肝臓を壁目掛けて投げ捨て、唾を吐いた。


「やはり…ゴブリンの肝臓は如何ともし難い、美味とは程遠い……体毛の無いゴブリンの腕はとても美味であったがぁぁぁ、角を生やしてしまったコヤツは、この様な緑色に体色が変わって、心配しましたが……味は絶品!コレは良い発見です!!!」



 ハンスはケタケタと笑いながら叫び始めたが……。


 ーー突如、ハンスは笑うのを辞め真剣な趣で足元に倒れた見るも無残な姿をしたカルダの死体を眺めて言い放った。



「やはり、トロールを超える程の味では有りませんでした…実に残念でなりませんよ」



 ハンスはそう告げて、カルダの死体に短剣を向けた。



「炎よ、燃えろ」


 すると、短剣の先から炎が放たれ、一瞬でカルダの姿は消し炭となり消えた。



「さて、もう1人いるのですが……先に、あなた方、殺しますね」


 ハンスは真っ赤に血で染まった歯を剥き出して、笑みを浮かべながら短剣に付いた血を舐め回した。



書くのは凄く難しいね、表現の仕方が本当に難しい…。他の執筆されてる方々は本当に尊敬しますね!!コツとか教えて貰いたい…


「媚を売ることは〜とっても大切なこと!!」


では、次回!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ