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異世界に出荷された俺は渋々仕事を始めます。  作者: 赤崎のんた
第3章 ニート脱却!異世界で初仕事
24/52

潜入、侵入、突入!

ぜひ、読んで見てください!

今回はちょっぴり書き方変えてので感想とか良ければぜひ…。

  僕は2人より先に店の前までたどり着いた。



「おい、大丈夫か?」


「安心するでござる、拙者は…こんな場所でくたばらないでござるよ…」


「知ってる」



 心配する気配もなく、シオンを店の横に引っ張って行った。



「さぁ、早くパンツを履くんだ」


「かたじけないでござる」



 ゴミを持つように人差し指と親指でブリーフパンツを摘んで手渡され、シオンはブリーフパンツを履き直した。



「ふっ…」



 田中がほっと一息ついて、少し離れた場所に居る妹や夜桜に手を振った。



「おっ!田中から合図来たよ、あおい!」

「んっ…。」



 妹が杖を大地に打ち付けた瞬間、シオンの下半身にかかる靄が晴れて行った。



 田中はその光景を見て、清々しい程の達成感でいっぱいだった。


(けど、コレで帰宅って訳にも行かないんだよな…)



 ーー妹たちも店の前に到着した。


「相手も私達に気づいてるでしょうし、行きましょう!」


「シオン、お前はここで見張りで」



「拙者も同行しますぞ」って言ってくると思っていたが、すんなりと承諾した。



「ご武運を!!」


(シオンに言われてもしっくり来ない……)



 こうして、僕と夜桜そして、妹の3人で店の中へ足を踏み込んだ。



 ギィィィィィ……。


 扉を開け店の中へ入ると、軋む様な音が響き渡り、部屋は真っ暗だった。



「灯れよ光、来たれ、晴天の灯火、フラッシュ!」



 光の球体が宙に上がり、部屋全体とまでは行かないが、部屋に明かりが灯った。



「ーーヒッ!!」



 空気が変わった感覚が、自分自身の肌で始めて感じ、じわじわと冷たい汗が床に溢れた。


 足元には、鉄臭い血の跡が広がっていた。



「お、お前らぁ……」



 弱々しく非力な声が近くから聞こえ、僕はふっと声の聞こえた、方向に目をやった。


 ーーそこには、壁を背に寄りかかり、血塗れで倒れている男の姿と辺りには、ヴェイトレスの格好をした人達の死体が目に見えた。



(こいつ、先に店に向かったゴブリン族の…確か、背の低い……ナッド?!)


「ナッドだよな?!どうしたんだこりゃ…」



 田中は無我夢中でナッドの元に駆けつけ、息がある事を確認した。


 ナッドに気づいた妹と夜桜も慌てて駆けつけ、妹は急いで詠唱を唱え始めた。



「治癒の光を!『healingヒーリング!!!」


 白い光に包まれ、ジワジワと傷口が塞がっていった。



「この人の体に刺さってる剣を引き抜きて!」



 ナッドの体には、数本の短剣が手や足に突き刺さっていた。


 僕は震える手足を噛み殺そうと、グッと唇を噛み締めて、剣を引き抜いた。


 ーーすると、引き抜いた場所の傷口が見る見ると、塞がって治癒された。



「治せる箇所は治した…痛みも一時的に引いてるはず」


「す、すまねぇ…なぁ」


「一体何があったんですか?」



 夜桜が問い掛けると、ナッドは怯えた様子で俯き語り始めた。



「オレ達は…店に辿り着いて、直ぐにハンスと名乗る男を襲撃した…敵はハンスだけで無く、店の中にいた者全員だった、下の階へ逃げたハンスを2人は追って、オレはこの階の奴らを引き受けた……しばらくしてぇ…下の階からヘルハウンドを引き連れた、長い髪をした女が上がってきてぇ…はぁ、はぁ、はぁ」


「ーーーーン!!」


「その女って……今、ライアスさんが戦ってる…」


「今はライアスさんを信じましょ…」


(確かに夜桜の言う通り、今はライアスに任せるしかない)


「君はここで安静にしてて、私達は下の階へ向かう」



 ーー夜桜はそう言い放って、手を前にかざした。



 すると、眩い黒い雷光を放ちながら夜桜の手元から黒く輝いた剣が現れた。足がすくむ様な禍々しく感じるオーラを放っているが、刃こぼれ一つ見えない美しさに僕は心を吸い込まれそうな感覚と、その迫力と勇ましさに全身がゾッと痺れた。



「この、剣は…?」


「この剣は私の神の祝福、『魔剣グラム』!!!」


「グラム…」

(羨ましい……。)


「さぁ、行くわよ!」


「お、おう…」



 ーーそうして、僕たちは下の階へと足を踏み込んだ。


今回、ちょっぴり書き方変えて見ました!

どんな感じだったか…まぁ、読みづらい事は変わらないと思いますがな。


「次回も是非読んで見てね」


では、次回!


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