表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に出荷された俺は渋々仕事を始めます。  作者: 赤崎のんた
第1章 出荷先は異世界
2/52

就職先は何処へ#2

#1に続いて投稿させて頂きました!

是非読んで見てください。


目が覚めると、朝になっていた。



「だいぶ、寝たな……」



田中はシャワーを浴びに行こうと、部屋の扉を開けると、足元に1枚の手紙で置いてあった。



「何だ?僕のファンか……?」



言ってみたかったんだよ、コレ!



1人でそんな事を言いながら、手紙を開いて見た。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【今日、部屋を綺麗にする。要らない物は捨てとけ】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


それは、一行だけ書かれた、妹からの手紙だった。



口で言えよ……けど、可愛いから許す!

お兄ちゃんは許す!



俺はそっと、手紙を床へ置き直した。



「まぁ……僕には関係無いな、要らない物何て、部屋に1つも存在しないし!」



田中はシャワーを浴びた後、急いで今日発売のラノベを求めて、本屋へと足を運ぶ。



田中は取り敢えず、雑誌を少々立ち読みした後、ラノベの置かれる棚へと、そそくさと足を運ぶ。



「うほっ!あった、たった〜!」



田中は、今日発売のラノベを眺め始めたが、数十分経過ても、一向に買う気配はなく眺めるだけだった。



そう、田中は昨日のフィギュアで全財産を使い果たしている。

そのため、収益がないニート田中は、ただラノベの表紙イラストを眺めに来ただけなのだ。



「いや〜無職文無しでも、楽しめる本屋さんは本当に素晴らしい〜!」



そうして、田中は半日近く本屋へ入りびたっていると、肩をトントンと叩かれ振り向いた。



「買わないなら、帰ってください!」



話しかけて来たのは、本屋でアルバイトをして居る高校生だった。



「す、すみません……」



この会話は初めてではない、かなりの頻度で夕方まで本屋に居る僕に、夕方になると出勤して来て、注意してくるのがこの、高校生アルバイト夜桜心春よざくらこはるである……



いつも少しだけ雑談をするのがお決まりなのだ。



「そろそろ仕事に着く気は無いんですかぁ?」



「昨日、採用のメールが来たんだよ!」



その言葉に夜桜は驚いた表情で話して来た。



「すごいじゃないですかぁ!これで本が買えますね!ニート脱却じゃないですかぁ!!」



夜桜は自分の事のように喜び、目を輝かせていた。



俺が就職する事って、そんなに、驚くことか……

が、ためらう事なく真実を口にするがな!



「いや、いたずらメールだったんだけどね…」



その言葉を聞いて、夜桜は呆れた様子で……いや、ゴミを見る様な目で僕を見て言った。



「働かなくて良いから、とっとと死んでください」



夜桜は頬を赤らめて、ぷいっと目をそらした。



俺は慌てて、言い訳を始める。



「そもそも、話を最後まで聞かないから……」



「もう行きます、さっさと帰ってください、ニート!」



夜桜よざくらは話を切って、レジへと向かって行った。



「帰るか……」



田中は1人店を後にした。




ーー家に帰り玄関を開けると、いつも以上に家が綺麗になっている事が分かった。



「スゲー綺麗になってるなぁ〜」



俺は部屋の壁や床を眺めながら、部屋へと向かった。



扉を開けたと、同時に叫び声が響き渡った。



『ぼ、ぼォ……僕の部屋がァァァ、消えでるーーーーぅぅぅぅぅぅーーーーーゔぁぁぁぁぁ』!!!!



流石にその叫び声に驚いて、妹が二階へ駆けつけて来た。



「お、お、おま……あおい、お前、ぼッ、ぼ、僕の部屋はどこだよ?」



「馴って、馴れしく名前で呼ばないで、死ね」



田中は足踏みを凄まじい速度で踏みながら、聞き直した。



「妹よ、僕の部屋は……?」



妹は明らかに聞こえるように舌打ちをして言った。



「あんたの妹じゃない……」



田中は高速足踏みに加えて、両腕をグルグル回しながら、さらに訂正して、聞き直した。



雨霧あまぎりさん、僕の部屋は何処に……?」



そう、俺たちは血の繋がりがない…お互いに苗字も違うのだ。



「ココでしょ」



その回答に、僕は真っ青になって、また質問した。



「部屋にあった物は・・・?」



雨霧は面倒くさい、と言わんばかりの態度で言った。



「全部捨てた」



その言葉が頭に何万回と繰り返され、僕はその場に倒れこみ、目がバッテンんになった。




ーーーそうして、数秒後に意識を完全に失った。



日本語の練習中のため間違えなど読みづらいと思いますが良ければ次回も見てください。

感想やアドバイスも頂けると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ