オタクはヲタクに巡り合う…
今回は多めに書いたつもりです!(多分)
ぜひ、読んで見てください!!
オタクはスタンド使いの様に引き寄せられるのだ。
「そう言えば、適正職業は分かったけど今日からどうすれば良いんだよ?職場は?」
俺がそう言うとシャルロットがニヤニヤしながら言い放った。
「もちろん職場はここ、カフェ『シャルシナ』よ!!!で、今日から君は専業主婦として毎日、雑巾掛けでもしてもらおうかな!」
(はぁ…毎日、雑巾掛けだ?フェレンたんに毎日会えるのは嬉しいが…こんな所で働くなら家でニートしながら、前みたいに本屋感覚で店に通えばフェレンたんにも会えるし!仕事なんてするもんじゃない…)
「私はどうすれば良いのよ?」
アリスが聞いてきた。
「アリスは〜ん…シーナは銃の腕が立つから、しばらくの間はシーナと練習かな〜」
「私…この世界じゃ家が無いんだけど……宿とかって…?」
「もちろん、安心して!この店の二階に私たちが住んでるけど空き部屋がまだあるから!!!」
シャルロットが嬉しそうに言った。
(ほう…住み込みをしたら最後!強制出勤するはめになるな……俺は家に帰って明日からばっくれますかなぁ!!)
「俺は家があるから今日はもう帰ろうかな〜」
ーー田中がそう言い放った瞬間、又しても扉のベルが鳴り響いた。
「ただいま戻ったでござるぅ!」
その、よく分からん喋り方に俺は驚いて振り向いた。
「いや〜凄い遠かったてござるぅ〜」
田中の目の前には、1人のデブが食べ物を片手に立っていた。
(何だ、このデブは?ハンバーガー食ってるじゃん、この世界にもハンバーガーあるんだ……)
「お疲れ〜シオン仕事の方は?」
シャルロットがそう言った瞬間、俺は驚いた。
(待てよ!仕事って言ったよな?この口調も見た目も100%のキモヲタ野郎が!?)
「デュフフ〜もちろん完璧でござるよぉ〜ご褒美とか貰えるんですござるかぁ〜チューでござるかぁ?チューでござるかぁ??」
「無いわよ、気持ち悪い…」
シャルロットは言い放った。
「罵倒して貰えるなんて最高のごぉふぉ〜美!!!
デュフ、デュフフ、デュフフフフ〜」
流石の田中も引いていた。
田中は小声でシャルロットに話しかけた。
「おい、このデブは誰なんだよ?てか、この世界の人でも、オタクがいるのか?」
「アニメオタク?みたいなのは無いけど…エルフ族好きのオタクってのは居るわよ!このデブは、シオン・グレイス……この店で働いてる」
「嘘だろ…この店の奴なのかよ」
「いやぁ〜壊す前に家の中を見たらぁこんなぁ服があったでござるよぉ〜!」
デブが背負っていたリュックの中から服を取り出した。
その時、俺はその服を見てビックリした。
「おい…デブ……この服、俺のじゃないか?てか、壊したって?」
「拙者はデブっでは無いでござるよぉ!ぽっちゃりでござるぅ!いやいや〜この服はなぜか、心を惹かれるのでござるよぉ〜あげる訳にはいかないですぞぉ!!!」
「こいつ……」
ーーそんな時、シオンの後ろから何人かの声が聞こえてきた。
「おっ!キモオオタじゃんかぁ〜!!」
「本当じゃ〜ん、マジきもいんですけど〜!!」
「ねぇ〜目ざわりだから〜やっちゃってよぉ〜」
「おっ!良いねぇ〜やっちゃいますかぁ〜!!」
「さすがジャスト〜!!」
扉の外で5人の男女がたむろし始めた。
(おい…この世界にもチンピラが居るのかよ…)
「ちょっといいかぁ?糞デブニート!!!」
チンピラの1人がシオンの肩に手を置いてきた。
「はて?拙者に何かご用でござるかぁ!?」
「あ〜〜ん?何だその喋り方はぁ!?」
振り向いたシオンを男のチンピラ2人が腕を押さえつけて、扉の前から外へ連れられた。
「何でござぁるかぁ!?」
「うるせぇーーんだよぉ!!!」
もう1人の男がシオンの腹、目掛けて殴った。
「ぶぅはぁ!!」
その光景を見た店内のオーレットが席を立ち上がった。
「シャルロット…街での騒ぎは極力避けたいが、我慢ならない……」
そう言い放ち乱闘騒ぎになるかと思った時、オーレットより先に田中が店の外へ飛び出していた。
「田中くん……」
オーレットは立ち尽くした。
「おい!キモオタァのニートが街なんぞ歩いてんじゃあ〜〜ねぇ〜よぉ!!!」
シオンは連発して腹を殴られた。
「ぶぐはぁ!!ホモはせっかちでござるぅ…」
「キモ〜このデブ全然抵抗して無いんですけど〜」
「ニートはママに助けて〜って叫ぶんじゃないの〜?」
2人の女がチンピラ男の後ろで罵倒していた。
そんな時!
「おい、ゴミ……ちょっといいかぁ?」
田中は扉から出て来てチンピラに話しかけた。
「はぁ?何だテメェ!?」
「ね〜ぇ〜こいつの鎧ひっぺがしちゃわな〜い?」
女が後ろでそんな事を男に提案していた。
「いいねぇ〜結構儲かるんじゃねぇ〜!」
「おい!!」
「了解」
シオンの腕を押さえ付けていた男2人が田中の方へ向かって来た。
急いでシオンの元にオーレットが駆けつけた。
「大丈夫か!?」
「大丈夫でござるぅ〜罵倒を浴びせられて最高でござったぁ!!!」
「・・・・・」
オーレットが田中の方を見た。
「謝れよ…」
田中はそう言い放ち、向かって来た男2人の拳を軽々と避けた。
「な、なにっ!」
田中は1人のチンピラの右腕を掴んだ。
「謝れよ…それとも死ぬか?」
男の腕から、メキメキっと骨が砕ける様な音が響いた。
「ぐぁあはぁあぁ!!!や、やめてくれぇえ!!!」
田中は逆の左腕を掴んで言い放った。
「だから…謝れって」
逆の腕もメキメキっと骨が砕ける様な音が響き男は涙を流し、痛みに耐えきれず絶句していた。
「ぐぅはぁああはぁああああ!!!す、ぐぅわぁあああ、すみ、ませんでした…」
その言葉を聞いて田中は、ようやく手を離した。
男は痛みに耐えきれず意識を失っていた。
「後、4人」
「ひっ…!」
男は腰を抜かして尻餅をついた。
「や、やめてくれぇえ!!」
田中は容赦なく男の左足を足で踏み潰した。
「うゔぁあああああぁぐはぁっはぁい、いてぇえよぉおうぁあああ!!!!」
男の骨が砕けた音が響く。
「す、すみません…殺さないでぇ……」
「後、3人」
田中は3人に近づいて行く。
「ジャ、ジャスト…何とかしてよ…。」
女が怯えながら叫んだ。
「おい、金なら置いてっから…勘弁してくれよ…」
田中は腰に掛かった『プリケツ丸』の鞘を抜いた。
「お前は駄目だ」
田中は勢い良く男の腹目掛けて斬りつけた。
「ぐはぁ!!!」
地面に血が飛び散った。
男は腹を押さえて地面に倒れ込んだ
「はぁ、はぁ、はぁ…ち、血がぁあぁあぁああぐばぁはぁ、なぁ、はぁ、はぁゔぁ!!!!!
男は必死に謝った。
「や、やばいよ…」
「私達はこいつらに脅されただけよ…だから許してください…」
女は必死だった。
「そうか…」
「ゆ、許してくれるの?」
女が嬉しそうにそう言い放ち、何事も無かったかの様に田中に近づいて来た。
「こいつら〜マジでウザかったんですぅ〜」
「やっぱり〜鎧も持ってない男なんてあり得ないですよね〜」
2人の女が田中に近づいた瞬間、田中は2人の顔面をぶん殴った!!
女は数メートルまで吹っ飛び、先程までの顔の原型をとどめていなかった。
「うせろよ…全員殺されなかっただけ感謝しろよ」
5人は体を引きずりながら逃げて行った。
「ふぅ〜〜!」
田中は一息ついた瞬間、鎧が光に覆われて消えて行った。
「おい、君は……」
オーレットはその光景をみて驚いていた。
アリス達が慌てて田中の元に駆けつけた。
「あ、あんた…あそこまでしなくても…てか、何で、あんなに戦えるのよ?」
アリスがそう言った。
「ん……つい?頭に来ちゃって…」
「あんたって他人の事に首を突っ込む人間だった?」
「デブが殴られてるのは〜どうでも良かったんだけど…あのデブは働いているのにニートって決めつけたからね〜」
「そ、そんな事でぇ!!」
アリスは驚いた表情で叫んだ。
「そんな事じゃないぞ!!オタク=ニートみたいなのが俺は1番気に食わないんだよなぁ〜オタクだって働いてるし…俺は除くけど!」
「そ、そう………。」
アリスは苦笑いで返した。
「ア、アニキーーーーーー!!!!!!!!!!」
「ふぁっ!?」
シオンは田中に泣きついて来た。
「そ、そんな事を言ってもらってうれすゔぃ〜でごさぁるぅ〜!!!今日からアニキって呼ばして頂くですぞぉ〜〜!!!!」
(ヤバイ…何か面倒な事になったぞ……。)
次回もぜひ読んで下さい!
戦闘時の表現を書くのめっちゃ難しい…書いてる人本当にすごいと思う。尊敬
「セブンの麦茶うますぎだよね!?」




