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異世界に出荷された俺は渋々仕事を始めます。  作者: 赤崎のんた
第1章 出荷先は異世界
13/52

オタクはヲタクに巡り合う…

今回は多めに書いたつもりです!(多分)

ぜひ、読んで見てください!!


オタクはスタンド使いの様に引き寄せられるのだ。



  「そう言えば、適正職業ジョブは分かったけど今日からどうすれば良いんだよ?職場は?」



 俺がそう言うとシャルロットがニヤニヤしながら言い放った。



「もちろん職場はここ、カフェ『シャルシナ』よ!!!で、今日から君は専業主婦として毎日、雑巾掛けでもしてもらおうかな!」



(はぁ…毎日、雑巾掛けだ?フェレンたんに毎日会えるのは嬉しいが…こんな所で働くなら家でニートしながら、前みたいに本屋感覚で店に通えばフェレンたんにも会えるし!仕事なんてするもんじゃない…)



「私はどうすれば良いのよ?」



 アリスが聞いてきた。



「アリスは〜ん…シーナは銃の腕が立つから、しばらくの間はシーナと練習かな〜」



「私…この世界じゃ家が無いんだけど……宿とかって…?」



「もちろん、安心して!この店の二階に私たちが住んでるけど空き部屋がまだあるから!!!」



 シャルロットが嬉しそうに言った。



(ほう…住み込みをしたら最後!強制出勤するはめになるな……俺は家に帰って明日からばっくれますかなぁ!!)



「俺は家があるから今日はもう帰ろうかな〜」




 ーー田中がそう言い放った瞬間、又しても扉のベルが鳴り響いた。



「ただいま戻ったでござるぅ!」



 その、よく分からん喋り方に俺は驚いて振り向いた。



「いや〜凄い遠かったてござるぅ〜」



 田中の目の前には、1人のデブが食べ物を片手に立っていた。



(何だ、このデブは?ハンバーガー食ってるじゃん、この世界にもハンバーガーあるんだ……)



「お疲れ〜シオン仕事の方は?」



 シャルロットがそう言った瞬間、俺は驚いた。



(待てよ!仕事って言ったよな?この口調も見た目も100%のキモヲタ野郎が!?)



「デュフフ〜もちろん完璧でござるよぉ〜ご褒美とか貰えるんですござるかぁ〜チューでござるかぁ?チューでござるかぁ??」



「無いわよ、気持ち悪い…」



 シャルロットは言い放った。



「罵倒して貰えるなんて最高のごぉふぉ〜美!!!

 デュフ、デュフフ、デュフフフフ〜」



 流石の田中も引いていた。



 田中は小声でシャルロットに話しかけた。



「おい、このデブは誰なんだよ?てか、この世界の人でも、オタクがいるのか?」



「アニメオタク?みたいなのは無いけど…エルフ族好きのオタクってのは居るわよ!このデブは、シオン・グレイス……この店で働いてる」



「嘘だろ…この店の奴なのかよ」



「いやぁ〜壊す前に家の中を見たらぁこんなぁ服があったでござるよぉ〜!」



 デブが背負っていたリュックの中から服を取り出した。



 その時、俺はその服を見てビックリした。



「おい…デブ……この服、俺のじゃないか?てか、壊したって?」



拙者せっしゃはデブっでは無いでござるよぉ!ぽっちゃりでござるぅ!いやいや〜この服はなぜか、心を惹かれるのでござるよぉ〜あげる訳にはいかないですぞぉ!!!」



「こいつ……」




 ーーそんな時、シオンの後ろから何人かの声が聞こえてきた。



「おっ!キモオオタじゃんかぁ〜!!」


「本当じゃ〜ん、マジきもいんですけど〜!!」


「ねぇ〜目ざわりだから〜やっちゃってよぉ〜」


「おっ!良いねぇ〜やっちゃいますかぁ〜!!」


「さすがジャスト〜!!」



 扉の外で5人の男女がたむろし始めた。



(おい…この世界にもチンピラが居るのかよ…)



「ちょっといいかぁ?糞デブニート!!!」



 チンピラの1人がシオンの肩に手を置いてきた。



「はて?拙者せっしゃに何かご用でござるかぁ!?」



「あ〜〜ん?何だその喋り方はぁ!?」



 振り向いたシオンを男のチンピラ2人が腕を押さえつけて、扉の前から外へ連れられた。



「何でござぁるかぁ!?」



「うるせぇーーんだよぉ!!!」



 もう1人の男がシオンの腹、目掛けて殴った。



「ぶぅはぁ!!」



 その光景を見た店内のオーレットが席を立ち上がった。



「シャルロット…街での騒ぎは極力避けたいが、我慢ならない……」



 そう言い放ち乱闘騒ぎになるかと思った時、オーレットより先に田中が店の外へ飛び出していた。



「田中くん……」



 オーレットは立ち尽くした。



「おい!キモオタァのニートが街なんぞ歩いてんじゃあ〜〜ねぇ〜よぉ!!!」



 シオンは連発して腹を殴られた。



「ぶぐはぁ!!ホモはせっかちでござるぅ…」



「キモ〜このデブ全然抵抗して無いんですけど〜」



「ニートはママに助けて〜って叫ぶんじゃないの〜?」



 2人の女がチンピラ男の後ろで罵倒していた。



そんな時!



「おい、ゴミ……ちょっといいかぁ?」



 田中は扉から出て来てチンピラに話しかけた。



「はぁ?何だテメェ!?」



「ね〜ぇ〜こいつの鎧ひっぺがしちゃわな〜い?」



 女が後ろでそんな事を男に提案していた。



「いいねぇ〜結構儲かるんじゃねぇ〜!」



「おい!!」



「了解」



 シオンの腕を押さえ付けていた男2人が田中の方へ向かって来た。



 急いでシオンの元にオーレットが駆けつけた。



「大丈夫か!?」



「大丈夫でござるぅ〜罵倒を浴びせられて最高でござったぁ!!!」



「・・・・・」



 オーレットが田中の方を見た。




「謝れよ…」



 田中はそう言い放ち、向かって来た男2人の拳を軽々と避けた。



「な、なにっ!」



 田中は1人のチンピラの右腕を掴んだ。



「謝れよ…それとも死ぬか?」



 男の腕から、メキメキっと骨が砕ける様な音が響いた。



「ぐぁあはぁあぁ!!!や、やめてくれぇえ!!!」



 田中は逆の左腕を掴んで言い放った。



「だから…謝れって」



 逆の腕もメキメキっと骨が砕ける様な音が響き男は涙を流し、痛みに耐えきれず絶句していた。



「ぐぅはぁああはぁああああ!!!す、ぐぅわぁあああ、すみ、ませんでした…」



 その言葉を聞いて田中は、ようやく手を離した。



 男は痛みに耐えきれず意識を失っていた。



「後、4人」



「ひっ…!」



 男は腰を抜かして尻餅をついた。



「や、やめてくれぇえ!!」



 田中は容赦なく男の左足を足で踏み潰した。



「うゔぁあああああぁぐはぁっはぁい、いてぇえよぉおうぁあああ!!!!」



 男の骨が砕けた音が響く。



「す、すみません…殺さないでぇ……」



「後、3人」



 田中は3人に近づいて行く。



「ジャ、ジャスト…何とかしてよ…。」



 女が怯えながら叫んだ。



「おい、金なら置いてっから…勘弁してくれよ…」



 田中は腰に掛かった『プリケツ丸』の鞘を抜いた。



「お前は駄目だ」



 田中は勢い良く男の腹目掛けて斬りつけた。



「ぐはぁ!!!」



地面に血が飛び散った。



 男は腹を押さえて地面に倒れ込んだ


「はぁ、はぁ、はぁ…ち、血がぁあぁあぁああぐばぁはぁ、なぁ、はぁ、はぁゔぁ!!!!!



 男は必死に謝った。



「や、やばいよ…」



「私達はこいつらに脅されただけよ…だから許してください…」



 女は必死だった。



「そうか…」



「ゆ、許してくれるの?」



 女が嬉しそうにそう言い放ち、何事も無かったかの様に田中に近づいて来た。



「こいつら〜マジでウザかったんですぅ〜」


「やっぱり〜鎧も持ってない男なんてあり得ないですよね〜」



 2人の女が田中に近づいた瞬間、田中は2人の顔面をぶん殴った!!



女は数メートルまで吹っ飛び、先程までの顔の原型をとどめていなかった。



「うせろよ…全員殺されなかっただけ感謝しろよ」




 5人は体を引きずりながら逃げて行った。



「ふぅ〜〜!」



 田中は一息ついた瞬間、鎧が光に覆われて消えて行った。



「おい、君は……」



 オーレットはその光景をみて驚いていた。



 アリス達が慌てて田中の元に駆けつけた。



「あ、あんた…あそこまでしなくても…てか、何で、あんなに戦えるのよ?」



 アリスがそう言った。



「ん……つい?頭に来ちゃって…」



「あんたって他人の事に首を突っ込む人間だった?」



「デブが殴られてるのは〜どうでも良かったんだけど…あのデブは働いているのにニートって決めつけたからね〜」



「そ、そんな事でぇ!!」



 アリスは驚いた表情で叫んだ。



「そんな事じゃないぞ!!オタク=ニートみたいなのが俺は1番気に食わないんだよなぁ〜オタクだって働いてるし…俺は除くけど!」



「そ、そう………。」



 アリスは苦笑いで返した。



「ア、アニキーーーーーー!!!!!!!!!!」



「ふぁっ!?」



 シオンは田中に泣きついて来た。



「そ、そんな事を言ってもらってうれすゔぃ〜でごさぁるぅ〜!!!今日からアニキって呼ばして頂くですぞぉ〜〜!!!!」



(ヤバイ…何か面倒な事になったぞ……。)


次回もぜひ読んで下さい!

戦闘時の表現を書くのめっちゃ難しい…書いてる人本当にすごいと思う。尊敬



「セブンの麦茶うますぎだよね!?」

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