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異世界に出荷された俺は渋々仕事を始めます。  作者: 赤崎のんた
第1章 出荷先は異世界
10/52

祝!ニート卒業、内定宣告されました…

ぜひ最後まで読んで見て下さい!

「じゃ〜早速、適正職業ジョブについて話すぞ!」



シャルロットがそう言い放つと、田中とアリスは目を輝かせながら頷いた。



「え〜っと、適正職業ジョブを調べるには〜」



シャルロットは手を伸ばすと、尽かさずシーナが紙を差し渡した。



「あんがと、コレに手をかざすだけよ!」



「お〜〜〜!!!」



アリスは楽しそうに紙を見て喜んでいたが、田中は渋い顔をして言い放つた。



「紙って…もっとカッコよくさぁー儀式みたいなのじゃないのかよ〜幼女?」



「やなら君は適正職業ジョブを調べなくても別に良いけど…だから幼女言うなし!!」



「ごめん、調べさせて下さい!お姉さん!!!」



シャルロットはお姉さんと言われて何だか嬉しそうな表情を見せた。



(この幼女ちょろすぎ)



「ま、特別に許してあげる!さぁ!早速、手をかざして!!」



アリスは即座に手をかざした。 田中はその様子を伺った。



アリスの手の周りから眩い光を放った魔法陣が現れ、店の床全体にも魔法陣が現れた。



「名前を叫んで下さい、アリスさん!」



シーナが伝えるとアリスは頷く。



「我が名はひいらぎ・ルイムド・アリス!!!我が盟約に従いその力を示さんとする!!!!!!」



ーーすると、紙が宙に上がり紫の炎に包まれ、文字が現れた。



========================


[柊ひいらぎ・ルイムド・アリス ]


[ 18歳 女 ]


[適性職:狩人かりゅうど


[神の祝福:魔導式 コルト・パイソン ]


[能力:初級罠設置・近距離狙撃・言語理解]


========================


アリスはそれを見て愕然とした。



「何よコレ!狩人!?ガンマンとか狙撃手とかそんな名前でも無く、狩人??!!!やり直し出来ないの!?ねぇ!!!!」



「残念ですが、それは無理ですね、、、でも!狩人でも勇者に慣れると思いますよ!」



シーナさんが優しくフォローする。



「ホ、ホントに?!!!」



「安心して下さい、本当ですよ…」



アリスはシーナの胸に抱きついて喜んでいた。



そんな会話をしている間に紙は燃えて消えて無くなった。



田中は席を立ち上がり、アリスの職業を見てニヤニヤして表情を伺っていた。



「アリス………狩人なんて〜ぇ〜俺、憧れちゃうなぁ〜!!!^ ^」



田中は満面の笑みでアリスの肩に手を置いた。



「う、うるさいわよ!あんたもさっさと調べなさいよぉ!!」



「分かってるって〜さぁーて!剣士か魔道士のどっちかなぁ〜?それとも〜ガンマンにでもなるかなぁ〜」



俺は調子に乗りすぎた………その瞬間、アリスの重い蹴りが俺の股間に直撃した。



「ぐはぁ!!!」



田中は前かがみになり、今にも泣きそうな顔で…手をかざした。



先程と同じように魔法陣が現れた。



「え〜っと……田中健太たなかけんた…」



(我が盟約とかあんな恥ずい事を言って新たに黒歴史を作るアホみたいな真似はしないぜ…!)



すると紙が宙に上がり紫の炎に包まれ文字が現れた。



========================


[田中健太たなかけんた


[28歳 男 ]


[股間損傷中]


[適性職:専業主婦]


[神の祝福:黒の鎧 ]


[能力:雑巾ぞうきん掛け・洗濯・言語理解]


========================


田中は白目になって絶望した。



「ぷぷぷ〜お疲れ様〜♪ざまぁ〜あ!!!!」



アリスは紙を見てとっても嬉しそうに田中の周りをグルグル回っていた。



「ねぇ〜どんな気分?戦闘も出来ない様に見えるけど〜気のせいかしら〜?ん!?」



「やめてくれ、、、、。」



「あ〜羨ましいなぁ〜せ、ん、ぎょ、う、しゅ、ふ!!!」



「お願いします、そっとして下さい。」




ーーそんな時、新たに文字が現れ始めた。



「何よ!何か文字が出て来てるわよぉ?!」


それに気づいたアリスがすぐにしゃがみ込んでる田中に蹴りを入れた。



「何だよ…そんなこと………」



========================


[田中健太たなかけんた


[28歳 男 ]


[股間+心損傷中]


[適性職:専業主婦 ]


[神の祝福:黒の鎧 ]


[副業:暗殺者 ]


[能力:雑巾ぞうきん掛け・洗濯・言語理解]


========================



「な、何よコレ!あんた暗殺者って………」



アリスが驚いた表情で唖然としている。



田中もそれを見て唖然とし、周りで見ていたシャルロット達も驚いた表情を隠せなかった。



「何だよ…副業って………」



田中は恐る恐るシャルロットに聞いた。



シャルロットは苦笑いで言い放った。



「ま、まぁ〜とりあえず内定を貰ったって思っていいよ!」



「おぃ!暗殺者の内定っておかしいだろうがぁ!!!!!!」



「私に言われてもねぇ〜」



田中は呆然と立ち尽くす中で紙は燃えて消え去った。


次回もぜひ読んで見て下さい!!

感想あればお願いします。


「口内炎…割と治った。うれぴー」


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