表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/97

五感

風邪引いたりして臭いが分からなくなると、味もわからなくなるって言うよね。


嗅覚は、目みたいに検査することはほぼ無いから、感度の自覚は普段、気にする機会もあんまないのですが。

 人間の感覚機能。


 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚──という言葉で表される。


 ウィキによると、これらは古代ギリシャのアリストテレスによる分類が起源らしく、現代も広く通念として認知されているようだ。


 これらに加えて、内臓感覚や平衡感覚も知られている。


 あと第六感、という言葉もある。直感とか霊感みたいなシックスセンス。俺には無い模様で残念。



 近年では、テクノロジーを駆使したワイヤレスなデバイスを使って五感を拡張する超進化型人間「ハイパーセンス」なんていう研究もあるみたいですね。


 普通の人間には見えないものが見え、聞ける。感じた感覚を送信して遠隔地で再現させる。複数の人の話を聞き分け理解する・・・ってことは、やっぱチップ埋め込み確定だねw


 平和利用も出来るんだろうけど、有能奴隷、奴隷管理リーダー役、若しくは軍事目的で超絶有能スパイとか出来そう。


 トランスヒューマノイドの世界だね ( ´~`)


 *



 五感の中で、一番強いのは嗅覚だそうです。なぜなら、嗅覚は唯一、脳に直接伝わる感覚で、記憶に残りやすいからなんだって。


 こんな光景を見かけたことあるんだけど。



 俺は電車の横長の座席に座ってた。混んでもいなくて、座れる席は所々空いていた。


 駅に着いて扉が開いた。


 俺の向い側のシートには、中年男性と若めの女性の間に1人分隙間の空いていて、乗ってきた男性がその席に座ろうとして、腰を落とし座りかけた───が、さっと立ち上がって、扉を越えた向こうのシートの空き席に座り直した。


 移動する男性の後ろ姿を女性は目で追っていた。


 そして男性の座った先を再び睨んだ若めの女性。



 さて、この刹那に、この男性と女性に何があったのでしょうか?


 俺はすぐに分かったよ。


 それは俺も経験アリアリだからね。


 *


 答えは、女性の臭いだよ。


 髪のスタイリング剤とか、衣類の柔軟剤らしき、強烈な臭いを発してる人っているじゃん。うっかり電車で、そういう人の横に座って、うっ・・てなること割とある。


 さすがにすぐに立ち上がって席変えるのは不審だから、俺は一駅は我慢して乗って、一回降りてから、隣の車両にダダダッて駆け込むけどね。


 睨んでた女性もさ、男性が座り直した理由はわかってたんだろうな。本人にとっては、すごくよい香りなんだろう。


モノによっては、肺にマイクロプラスチックがたまるって説もあるよね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ