第五話
ムエンがフォークロアキャッスルにやって来た。
ムエンは村で後続のベルダーシュが生まれたために顧問か流れの人生かを選び流れとなった。ムエンは噂を聞きつけ、ここにやって来たのだ。
ムエンはロインに会いたいとせがんだ。ムエンこそロインに初めて水道を教えたベルダーシュである。
「ああ、覚えてるよ!!」
ロインとムエンは抱きしめる。
それからというものの旅先で水道建設ができるよう木製の水道管の作り方、ポンプの作り方をフォークロアキャッスルのベルダーシュに教えるムエン。
また老朽化したり物が詰まったりした水道管の取り換え方法や取水口に魔石を置いて浄水するなどの技術を逆にムエンは身に付けた。
ムエンの仮面は犬である。このため化身後の戦闘力は低い。しかし人間の体ではいけない場所に行くことが出来るのはメリットであった。
こうして水道建設はロイン以外の人間も指導者が誕生した。
ムエンの活躍によりメンテナンス料でもフォークロアキャッスルは稼ぐことが出来るようになった。
ムエンは砂絵が得意だった。砂絵が完成するとムエンは魔術を唱える。砂絵の上に置かれた魔石の力が増幅する。ムエンのおかげで水道の能力が増した。
また災害時の水道復旧にも役立った。




