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ベルダーシュの勇者  作者: らんた
第二部 ロイン達の後日談  スローライフ
96/117

第四話

 「なあ、本当に描くの?」


 「描きます」


 「というか、これは楽師長命令だ」


 「ロインの冒険譚は一番人気なんだって」


 「俺、恥ずかしい」


 「そう言うなって」


 「ここにロインの活躍の場面を描いて、場面の音楽を間違えないようにここで練習する」


 こうして『ベルダーシュの勇者 ロインの冒険譚』の場面が次々描かれていく。


 ベルダーシュ達は魔法を使って描くから仕上がりも早い。


 「ねえ、終わったよ」


 「続きを地下に描くか」


 「続きってなんだよ」


 「ロインのその後だよ」


 「楽師団が物語を終えてもまだ滞在する場合、ロインのその後を語るんだ」


 「当然まだロインは生きてるから、今のところは白紙だ。あ、ロインの呪いの音楽の事は描こう」


 「それだけは辞めろ!!」


 「歴史は書き換えられないぞ、ロイン!!」


 ゾイが嬉しそうに言う。


 「楽師長! そこをなんとか!」


 「歴史は書き換えられないぞ、ロイン!!」


 楽師長が嬉しそうに言う。


 その声にうなだれるロイン。


 「俺の一生の恥が永久に語り継がれるのか」


 「ロインはいろんな意味で天才という逸話になるのお」


 「じいさん、なに悠長なこと言ってるの」


 こうしてロインの冒険譚は壁画に書かれ、パートごとに音楽を特訓するシステムが完成した。


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