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~序~
「おい、この壁は……」
「ああ、この先続いてるぞ」
「階段がある」
割れ目から見えるその先には階段があった。
「作業員、そっとこの壁を壊すんだ」
作業員が壁を壊すとそこはたしかに階段であった。
「地下に続く階段があるぞ」
「階段自体が崩れている。気を付けるんだ!」
作業員が見つけた洞窟の地下一階。なんとそこにはまたしても壁画があった。
そして……。
「班長! 宝箱があります!」
「チャイムもあります」
チャイムはがれきに埋もれていた。
宝箱には鍵は掛かっていなかった。そっと開ける。
「インディアン文字で書かれた書物だ」
「解読するんだ」
こうして研究員たちが解読した結果、なんと次のような内容であった……。
『楽師団がロインの冒険譚をすべて語りつくした後なおの事時間が余る場合に限り、ロインの冒険譚後日談を曲とともに伝える事。その内容をこれから伝授する』
「これは大発見だ!!」
「遺跡の下にさらに物語が眠っていたなんて!!」
その内容は解析すると次の通りであった。