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ベルダーシュの勇者  作者: らんた
第八章 ベルダーシュの勇者、旅を終える
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第六話

 翌朝……厨房にはメイが立っていた。


 「メイ、何やってるの?」


 「何って、朝ご飯でしょう?」


 「あ、そうだっけ?」


(そうだった。俺、結婚したんだっけ)


 二人で食卓を囲む。そして食事を終えるとセヤの帰還の式があった。セヤは樹に埋め込まれていた水晶をかき集め終えていた。袋にはけっこうな数の水晶があった。


 この村に顧問が居なくなるのだ。


 「さみしくなるな」


 「またいつでもキャッスルに寄ってくださいロイン、メイ」


 「はい」


 そういうとセヤは転移魔法を唱えて闇の渦とともに消えた……。


 ロインはこの村のベルダーシュに戻ったのだった。


 ロインはこうして幸せな日々を送っていた。


 子供も生まれ幸せな日々を送った。


 子供の名前はレインと名付けた。


◇◆◇◆


 一年が経った。


 そんなある日……。


 「見たんだ、黄金の鷲を!!」


 「僕がベルダーシュになれと!!」


 酋長が空を見上げた。


 「ついにこの時が」


 「スミト、本当だな!?」


 「はい」


 この事を酋長はロインに伝えた。


 「ロイン、どうするんだ。この村の顧問になるのか?」


 ロインの答えは即答だった。


 「いいえ、酋長。仮にこの子が本当のベルダーシュならば私はフォークロアキャッスルに行きます。今の僕はほかにも居場所があるし」


 「そっか」


 こうしてロインは試練の洞窟にスミトと一緒に入った。


 巨大な蜘蛛を業火の術で焼き払う。


 「すげえ!ロイン!!」


 (きっとあの時のザイロもこんな気分だったのかな。俺、心が痛い……)


 そして黄金の鷲はスミトを認め黄金の矢を次々スミトに放った


 「おめでとう、君は今日からベルダーシュだよ」


 「は…はい」


 「緊張しなくていい。できうる限りの魔法を教えるからね」


 「はい」


 こうして二人は戻り酋長に報告した。今まで何をやってもダメなスミトがハーレム三昧になる。


 「今のうちにハーレムも覚えておけよ」


 「はい」


 「じゃあ俺はトミムと寝るから、お前も適当にな」


 ロインはあの時の夜と同じ決断をした。


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