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ベルダーシュの勇者  作者: らんた
第八章 ベルダーシュの勇者、旅を終える
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第二話

 「間違いないな」


 無言でうなずく。


 「これらのハーブでは病は治らない」


 人体実験は成功したのだ。


 「そして裁きの時が来たと民衆の前で言えばよい」


 いつもの手段だ。


 「そして……ネオ・ダークキャッスルに人を集めるのよ」


 四天王らはカホキヤの街で病魔を次々撒いた。


 そして裁きの時が来たと辻説法した。


 最後に病魔が治る薬を与える。マッチポンプであった。


 情報ネットワークを構築している楽師団にこの話が伝わらないわけがなく、ただちに楽師長にも伝わった。


 楽師長はロインにこのことを水晶を通して伝える。


 「だけど、俺カホキアは……ひどい目に会った。あそこは金の亡者の巣窟だ」


 ――ロイン、では俺と一緒に行かないか


 ――カホキアは寒冷地ではない。しかし、冬になればさすがに暖房機も必要だろう


 「あ……」


 ――お金をもらうのではない。カホキアに泊まるわけでもない。拠点はここフォークロアキャッスルだ。まずはカホキアの衛生状態を良くしよう。そのうえでネオ・ダークキャッスルを攻めるのだ


 「そっか……その方法なら」


 「だいぶ北方でも水道普及は進んだだろ。一度フォークロアキャッスルに戻ってほしい」


 「了解」


 こうしてロインとメイはフォークロアキャッスルに戻りカル、ロイン、メイの三人でカホキアに移動したのであった。


◆◇◆◇


 カホキアの酋長が病気で亡くなっていた。替わりの酋長が決まった。


 急いで浄水場建設に暖房機普及に尽力した。村人はあの時の自分の姿を恥じた。


 しかし、三人はなにも対価を要求せずただひたすら暖房機を作った。


 こうして一か月。


 ついに暖房機が行き渡った。村人は飛び上がって喜んだ。


 「酋長、次は村人を取り返すぜ」


 「本当、なんと言っていいのやら」


 カルはフォークロアキャッスルに戻り、ロイン、メイの2人はザーカ村に転移した。


 ザーカ村からコミギ村を目指した。


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