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ベルダーシュの勇者  作者: らんた
第八章 ベルダーシュの勇者、旅を終える
81/117

~序~

 水道は遠くから引かねばならなかった。


 しかも木材も遠くから調達した。幸い自分がダークキャッスル攻略のための足掛かりとして作った小屋が残っていた。しばしばロインはそこをねぐらとした。


 水道管は町の入り口にまで来た。ここからはメイの出番だ。土魔法で土を掘り起こし、木製の水道管を入れて土をかぶせる。まず街の商店街に水道管を普及させた。町に共同トイレも作った。


 次に食堂にまで水道管はやってきた。炊事の水汲み労働が消えた瞬間である。


 さらに浴場は三つも作ることになった。


 メイの暖房器具の応用はここでも効いた。温水器具は水に沈めて使うのだ。


 トイレフロアはなるべく同じエリアに作った。下水道管の敷設が楽になるからだ。


 食事は楽師長らとともに一番最後に食べることとなった。


 こうしてフォークロアキャッスルの水道工事は完成した。


 この時にようやくロインやメイの見る目もさすがに変わってきた。


 季節は春になっていた。


 ユミシ村からもう一回北国へ攻略する。


 カル楽師長は旅立ちの日に盛大な祝いを食堂で行った。


 「じゃあ、もう一回行ってきます」


 「無理するなよ。いざとなったら戻れよ」


 「ああ!」


 そう言って二人は転移呪文を唱えると闇の渦を生じさせ、渦とともに消えた。



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