第八話
村は一面炎の海だった。
「ラディアを行う者に死を」
闇の蜂の仮面のベルダーシュが言う。
「くくく、四人で生贄の儀式を行えば四人とも闇の珠の恩恵が手に入るとは」
闇の蠅の仮面のベルダーシュが言う。
「北方の大地に我らの拠点を作ればネオ・ダークキャッスルを作ることが出来る」
闇の蛙の仮面のベルダーシュが言う。
「北方の流浪の民のベルダーシュの反応はどうだ?」
闇の蚊の仮面のベルダーシュが言う。
「三分の一がいいとこだな」
闇の蜂の仮面のベルダーシュが言う。
「くくく、それでも三分の一も興味をしてしてくれるのは幸い」
闇の蠅の仮面のベルダーシュが言う。
「初めから四天王は四人で一心同体となれば奴らに敗れることはなかったのだ」
闇の蛙の仮面のベルダーシュが言う。
「拠点に戻ろうぞ」
闇の蚊の仮面のベルダーシュが言う。
四人は闇の渦を作り出して消えた。
◆◇◆◇
「なによ、ここ」
「これに反応してたんだね、魔石」
そこは商店と思われる家の跡であった。焼けただれている。商品であったろう魔石が散らばっていた。
そして村の中央には人間を縛って燃やしたと思われる焼死体が2つあった。
一つは樹に縛られた焼死体。
もう一つは祭壇の上にある児童の焼死体だ。
「ラディアだ」
「そしてラディア狩りに怒った闇のベルダーシュによって捧げられた生贄だね」
「くそっ、いつまでこんなことが起きるんだ」
「仕方ない、先に急ぐか」