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ベルダーシュの勇者  作者: らんた
第七章 おまえら本当しつこいな!
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第一話

 「皇帝まで全部やられたようだな」


 闇の蜂の仮面のベルダーシュが言う。


 「ふっ、逆にこのゴミキ村が闇のベルダーシュの拠点となるチャンス」


 闇の蠅の仮面のベルダーシュが言う。


 「土魔法で城などたやすく作れる」


 闇の蛙の仮面のベルダーシュが言う。


 「ならば早急に城を作らないと」


闇の蚊の仮面のベルダーシュが言う。


「そして新・皇帝を決めないとな」


闇の孔雀の仮面のベルダーシュが言う。


「ならば我はどうだ」


闇の蜘蛛の仮面のベルダーシュが言う。


「賛成だ」


「闇魔法をすべて習得しているしな」


「そうだな」


「ではさっそく城を作ってもらおうか」


◆◇◆◇


ロインのいつもの朝がやってきた。


小屋をもうちょっと大きくした家を建てた。


ロインのマイホームだ。


野菜と肉を調理器具で炒める。


パンはとうもろこしを引いた粉を使ったものだ。


食事が終わると自分に化粧を施す。今日も女性らしい姿になった。


化粧が終わる頃に声がする。


「ロイン~今日もお願い~」


「はいよ~」


ロインのこのところの毎日の日課は家づくり。


ロインの風の刃を使って小屋よりもうちょっと大きい家を作る。


今までテント暮らしだった部族の暮らしが見違えるようによくなる。


テント暮らしを邪魔しないように、家は新興住宅地に作られる。


暮らしぶりがよくなったのか死亡者も減って逆に出生人口が増えてきたのだ。


(何もない。ただ家や畑を作って暮らす日々)


「平和だなあ」


ロインは平和をかみしめていた。


「今度いろんな品種を植えてみようかなあ。あとお花も」


旅立つ三年前の自分の生活は毎日こんなんだっけと思っていた。


夜には新しい魔法の習得にもチャレンジしていた。一日の最後に化粧を落としお風呂に入って体を清める。睡眠はたっぷりとる。


(今度、転移魔法教えてもらうよう頼むかなあ)


ロインは毎日が楽しく平和に過ぎていった。



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