表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ベルダーシュの勇者  作者: らんた
第四章 親友を取り返す!
49/117

第九話

 村人を脅かさないために村からだいぶ離れた。


 「そろそろだな……みんな、いくぞ!」


 ロインの号令と共に骨音を鳴らしながら変化していく。


 「蒼鬼はいつも通り竜の手で掬って行くからな!」


 ロインはいつも蒼鬼ことハルを運んでいる。


 「落とさないでね!!」


 ハルは念を押す。


 「狼は地上から走っていくぞ」


 四人はいっせいに仮面を被ってばきばき音を鳴らしながら変化していく。


 そして移動が始まった。


 砂漠を抜けると標高がどんどん下がっていくのが分かる。


 草原になりやがて森に入っていく。


 「よし! 今日はここに小屋を作るぞ」


 そう言ってロインは蒼鬼を地上に降ろしてから元の姿に戻った。


 へとへとだ。


 梟は狼を誘導しながら旋回してだいぶ遅れて到着した。すでに小屋が出来ていた。


 「二人ともお疲れ」


 「俺はもう寝る」


 そう言ってどうと倒れるとロインは深い眠りについた。


◆◇◆◇


 「やっとコミギ村の場所が分かりました。こいつがコミギ村から報告に来た闇のベルダーシュです」


 「エル、でかした」


 「さっそく我々を転移魔法でコミギ村へ連れて行ってくれ」


 「御意」


 こうして三人は手を繋ぎコミギ村へ転移した。


 村人はすべて闇の僧衣を着た者だった。植民は順調のようだ。


 「エル四天王様とイル四天王様がお見えになったぞ」


 「敬礼!」


 「皆の者よ楽にしてよい」


 「サムル村は知ってるな」


 「「はい」」


 「サムル村をなぜ攻略しない?」


 「あそこは恐るべきベルダーシュの顧問がいるからです」


 「ベルダーシュの名はカルと言います」


 「カルの仮面は確認したか?」


 「はい、漆黒の竜の仮面です」


 「漆黒の竜!?」


 「闇色とまでは行きませんが……我々の仮面は一部紫がかった黒色です。これに対しカルの仮面は完璧なまでの黒色です」


(まさか、そんな馬鹿な?)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ