表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ベルダーシュの勇者  作者: らんた
第四章 親友を取り返す!
47/117

第七話

 「……馬鹿者」


 「申し訳ございません」


 「この大馬鹿者めが!!」


 「まことに申し訳ございません」


 四天王のうち三人と副官がひざまずく。


 「人質が取り返されただと!? この無能が!」


 氷の刃が四天王と副官のそばに飛んできた。


 「エル、イル!」


 「はっ」


 「二人で取り返してこい」


 「出来なかった場合は四天王の座から降格だ」


 「ザイロ」


 「はっ」


 「お前が亡ぼした村への入植……闇のベルダーシュ達の入植はうまく行ってるな?」


 「はい、確実に」


 「それでよい。我々の領土が増えること間違いなし」


 「ところでザイロ。西海岸で『ラディア』が起きてるとな?」


 「はい」


 「亡ぼせ。我が領土とせよ」


 「副官!」


 「はっ!」


 「近衛兵部隊を作るのだ」


 「この失態、我にも責任がある。そもそも本丸に精鋭部隊を置かなかった我も悪いのだ……だからエルとイルにはラストチャンスを与えてやる。しくじったら降格及び入植地での勤務と思え」


 「「はっ!」」


◆◇◆◇


 「あー、腕輪が外れた」


 ゾイは掌から炎を出す。


 「魔法が使えるっていいね」


 しみじみというゾイ。


 「で、今度はどこに行く?」


 ゾイガロインに聞く。


 「三年間のうち西海岸の海を見ることが俺の旅の条件なんだ、だから……」


 「ロッキーをやっぱ超えるのか」


 カズヤは少し不安だった。もう一回敵地の近所に行くことになる。


 「あの小屋までワープしてそこから西海岸に行けないかな」


 「出来ると思う」


 「でも気を付けて、敵の本拠地の近所なんだよ」


 カズヤがもう一回念のために言う。


 「うん、分かってる。着いたら即小屋から離れて西に向かうからね」


 ハルの言うとおりだ。小屋が見つかって無ければいいが。


 「小屋を思い描いた?」


 ロインに聞くゾイ。失敗したら異世界行かもなのだ。


 「ばっちしだぜ!」


 「じゃあ転移魔法を唱えるよ!」


 そういうとゾイは転移魔法を唱えた。四人は闇の渦とともに消えた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ