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ベルダーシュの勇者  作者: らんた
第三章 親友が、連れ去られた!?
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第七話

 「我は隼の闇のベルダーシュでノク」


 「我は雀の闇のベルダーシュでサハカ」


 「我は燕の闇のベルダーシュでユビサ」


 「そして我が闇のバファローでウル。ロッキー四天王が一人」


 「「裏切者のゾイに死を!」」

 

 そう言って四人がばきばき音を鳴らしながら変化する!!


 「ならば俺だって!!」


 そう言って荷物を置くとゾイも呪文を唱えて巨大な闇の狼に変化した。


 が、相手は巨大な鳥。


 次々空から襲ってくる嘴の餌食になる。


 そしてバファローが突撃して来る。


 「ぐはっ」


 狼は血だらけだ。


 (死ぬ!!)


 (死んでしまう!!)


 (こうなったら!)


 なんとゾイは変身を解除した。


 「なんと自殺行為よの。人の姿のままで巨大な獣に勝てるとでも?」


 その時ゾイは呪文を唱えた。


 「「はっ! この期に及んで麻痺の術とは……」」


 「果たしてそうかな?」


 なんと下半身がしびれるどころかどんどん石化していくではないか!


 空を飛ぶ巨大な闇の鳥もどんどん石化していく!!


 翼にも石化部分が広がりふらふらと三匹が落ちていく。


 「今だ!!」


 ゾイは闇の縄で縛られている三人に麻痺解除薬を飲ませる。


 「よし!ゾイよくやった!」


 ロインは縄を風の小刃で切る。


 「けど仮面を宿屋に置き忘れたよ」


 「大丈夫」


 「おのれ!! こしゃくな!! 闇のベルダーシュに闇魔法が効くと思ってるのか!!」


 四人は拳を握りしめると石化を止めた。


 が、体の一部分が石化したままだ。


 「そんな状態じゃ、俺たちに勝てないな」


 隼の闇のベルダーシュ、雀の闇のベルダーシュ、燕の闇のベルダーシュにロインの風の刃の魔法が次々炸裂した。


 樹を切り倒すことが出来る魔法である。


 脚が石化しているせいもありかわすことが出来ず三人は胴体を切断された!


 村に断末魔が響く。


 「あとはお前だな?」


 闇のバファローの仮面に向かって言う。


 「お願いだ、許してくれ。何でもする。俺も裏切るから!!」


 「信用できない!」


 石礫いしつぶてが次々闇のバファローの仮面を被った者に攻撃する。ウルは血だらけだ!


 「顔見せろや!!」


 カズヤが仮面を取るとなんと初老のベルダーシュではないか!


 「ウル様、お久しぶりです」


 ゾイが頭を下げる。


 「ふっ、ぶざまな姿を見せてしまったな。前言撤回する。殺せ」


 「では楽に死なせてあげます」


 そういうとゾイは麻痺の呪文を唱えた。ウルは痛みを感じにくくなっているはずだ。


 「ロイン、風の刃の呪文を」


 「ああ、わかった」


 そう言うとロインはウルの顔と胴体を二つに切断した。

 

 深夜の戦いはこうして終わった。


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