表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ベルダーシュの勇者  作者: らんた
第二章 ラディア
22/117

第七話

 ロインたちは酋長に頼んだ。


 「いいでしょう。作物を摘んでください」


 こうして農作業を行った。とうもろこしを取る作業であった。


 一日で稼いだ額でどうにか宿屋に行ける。


 「でもこれじゃ宿代のためだけにここにずっと留まってしまうよ」


 「どうしよう……」


 「この先、草原どころか砂漠、そしてロッキー山脈だ」


 そう、ますます森林地帯がなくなっていく。


 そんな時二人宿屋直結の食堂で妙な話を聞いた。ジュース片手に話をしている。俺たちネイティブアメリカンに飲酒の習慣はほとんどない。


 ――ロッキーに居る闇のベルダーシュ教団の話を聞いたか


 ――ああ、この先の村々で暗躍してるとか


 ――酋長を傀儡くぐつにして実質村々を支配している


 ――ベルダーシュによるベルダーシュのための国家建設を目指すのだとか


 ――俺たちは気ままな部族生活なんだ。本当厄介な連中だぜ


 ――もっと武力を強化して対抗しないと中からやられるぞ


 「ロイン、聞いたか?」


 「うん」


 「この先、どうも敵の根城らしいな」


 「闇のベルダーシュ……」


 「村に行っても闇のベルダーシュにやられる可能性も、俺たちが取り込まれる可能性もあるわけだ」


 「もしかして……復讐かも」


 「『ラディア』に対抗するべくベルダーシュたちが結束しているのかも」


 「俺はそんな世界嫌だ」


 「俺は今まで通り気ままな部族社会で生きたい」


 「同感」


 「気を付けよう」


 「お金の工面くめんと、闇のベルダーシュ対策か」


 「これは宿賃以上の価値がある情報だぜ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ