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第十六話
「これが伝説の雷鳥の仮面」
それは美しい仮面だった。フォークロアキャッスルに献上された仮面である。
「呪文が……になります」
「サンダーバードって竜より強いのか?」
「まあほぼほぼ互角でしょうなあ」
「なにせ巨大な雷を降らせるのですから」
「だれがこの仮面をもらう」
だが四天王や副官も含めて誰も居なかった
「誰も居ないのか?」
「じゃあ俺がもらうか」
「じゃあおれは広場に行くよ」
楽師長はそういって広場まで行った。
そして呪文を唱えるとバキバキ音を立てながら伝説の魔鳥、サンダーバードになった。
口から巨大な雷を吐いた。
羽音を鳴らしならが広場に降り立ち解除呪文を唱えた。
「すばらしい」
「フォークロアキャッスルに宝物が増えたぞ」
これが伝説の魔鳥の仮面サンダーバードの仮面がフォークロアキャッスルに伝わった瞬間である。