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うさぎ、ありくい、ぺんぎん、くじら?

うささめ -シロちゃんとワニサメくん-

作者: うささめ作家

虹色のショニサウルスのイラスト使用をご快諾いだたき、新たに物語に合ったイラストをお書きいただけた菖蒲田山椒さま。

そして虹色ウサギの童話を書くきっかけをいただき、なおかつ物語のためのフェルトアートの写真を、新たにお撮りいただけた天理妙我さま。


お二人に感謝を(*´∀`)♪

空に三角の月が浮かぶ虹色の世界。

そこは地球ですが、私たちの地球とちょっと違う地球でした。


その世界は、

三角の月のおかげで、虹色に染まっていました。


その世界に住む生き物たちは、

七つの虹の色のいずれかを持っているか、

虹のたくさんの色をまとっておりました。



これはそんな世界に住んでいる七色ウサギのお話です♪


挿絵(By みてみん)

〈風景イメージ〉



◇◇◇



ここは日下ひのもとのくに。



虹の木の花びらが散る中を、

七匹のウサギは楽しげに進んでゆきます。


夏のこの日、

ウサギたちは楽しげにステップを踏みながら、

海を目指していました。



白いウサギを真ん中に、虹のウサギたちは跳ねて進みます。


挿絵(By みてみん)




 -ねぇシロちゃん、本当に虹色のワニサメがいるの?-


他のウサギは跳ねながら、会話スタンピングを足音に混ぜて、白いウサギにたずねます。


 -ほんとだよ、虹色のワニサメに会ったんだ!-


会話スタンピングを跳ねる音に足しながら大きくスタンピングをたてる白ウサギでした。



 -ぼく、虹サメくんに乗せてもらって、海を走ったんだよ♪-


嬉しそうな歩調スタンピングは、

スキップや大きいジャンプを取り混ぜたものに変わり、

白いウサギは楽しそうに跳ねてゆきます。


挿絵(By みてみん)



あとを追う他の6色のウサギたちは、


 -いいなぁ~!-


と大きく足踏みしました。



そうした、うらやましげな会話スタンピングをステップに混ぜながら、

ウサギたちは白ウサギのあとを追いかけて、楽しげに跳ねてゆきました。



 ◇



白ウサギは海への道のりをステップを踏みながら、

前回、初めてワニサメくんに出会ったときのことを思い出していました。


白いウサギと虹色のワニサメが出会ったのは、たまたまだったのでした。


挿絵(By みてみん)



海が見たくて、初めて海に来たウサギは、

潮の満ち引きというものを知りませんでした。


潮が引いていた時にその海辺で遊び、

張り出した岩礁のてっぺんに登って広い海を眺めていて、

しばらくして気がついたら帰る道が無くなっていて、

満ち潮で飛び出した海の上にある岩礁に取り残されてしまったのでした。




挿絵(By みてみん)


虹サメは、水が苦手で泳ぐこともできない、

困り果てていたウサギのところに現れて、

見かねた虹サメは白ウサギを岸辺まで運んでくれたのでした。


挿絵(By みてみん)



白いウサギ、シロちゃんはそのお礼に、

ジャズの好きなワニサメくんに、ステップを利かせたジャズの曲とスタンピングを、跳ねながら奏でてワニサメくんを楽しませたり、


お返しに、水に入れないウサギのために、

白ウサギのシロちゃんを頭に乗せたワニサメくんが滑るように泳いで、まるで水の上を走っているように、シロちゃんを楽しませたりしたのでした。



日が暮れてくるまでの残りの時間を、

一羽と一匹は仲良く楽しんで過ごしました。


別れる間際、また一緒に遊ぼうと約束をしたのでした。



白ウサギのシロちゃんは虹サメのワニサメくんに、


 -次は、虹の色の数だけの仲間のサメをつれてきてほしい-


そう伝え(スタンピングし)て、一羽と一匹は別れました。



 ◇



そして、ウサギたちは大きく広がった海辺に着きました。

海は、他のウサギたちにとって初めての経験です。


塩の香りに鼻をひくひくとさせたり、

波の打ち寄せる音に耳を向けてみたり、

砂の感触をぽすぽすと足踏みしたりして、

ワクワクした表情で、初めての海を満喫しているようです。



挿絵(By みてみん)




白ウサギのシロちゃんは、

虹色のワニサメに出会った、飛び出した岩礁を探して、

しばらくはあちこちを跳ね回っておりましたが、

やっと、

あの時の尖った岩礁らしい場所を見つけました。



シロちゃんは、

遊びに来たことをワニサメくんに知らせるために、

いくつかの大きな石を拾って海へと投げ混んで、

ワニサメくんがとても気に入っていたジャズの曲を、タンタントントンとステップして飛び回りつつ、


 -来たよ~♪、ワニサメくん!-


というスタンピングをステップに混ぜながら跳ね踊りました。




やがて、海辺で待っている虹色それぞれの色の七羽のウサギのまえに、

一匹の虹色のワニサメが現れました。


挿絵(By みてみん)




-わぁ!ほんとに虹色のワニサメだ~♪-


そんなふうに会話スタンピングをタンタントントンとしながらも、

ウサギたちはちょっと不安げです……。



白ウサギは、他のウサギたちを安心させるために、

自分がまず、

虹のワニサメくんに、ピョンっと跳び乗りました。


挿絵(By みてみん)




 -白ちゃん大丈夫~?-


仲間たちのウサギはタンタントントンと会話スタンピングをしますが、

途中に海があって音をさえぎるために、

白いウサギにはスタンピングは水にはばまれて届きません。



 -大丈夫だよ~♪-


シロちゃんも心配そうな仲間に、サメくんの頭の上からそう伝えて(スタンピングして)おりますが、お互い会話スタンピングが通じていないのでした。


虹サメくんは、シロちゃんに頭をタンタンと踏まれて、目を白黒とさせています。



 -うん♪大丈夫!-


 -白ウサギくんはそう言ってるよ!-


水のなかの音も、大地から伝わる振動スタンピングもよく聞こえるサメは、


白ウサギのシロちゃんの代わりに、

パチパチと泡を弾けさせて、ウサギたちの会話スタンピングを試しました。



虹サメの伝言が地面にいるウサギたちに通じます。


シロちゃん以外のウサギたちも、やっと安心して、

ワニサメくんと遊び始めました。


虹サメのワニサメくんは、


 -遊びながら待っていれば、そのうち友達の虹サメも来るよ!-


と、ウサギたちに泡の振動スタンピングで伝えて教えてくれたので、

虹色のワニサメくんと一緒に、

七色のウサギたちは遊びながら待つことにしました。



ワニサメくんにウサギたちが楽しげな激しい音のダンスを聞かせたり、

ワニサメくんに交代で乗せてもらいながら遊んでいるうちに、

やっと、ワニサメくんの友達が現れました



挿絵(By みてみん)




友達の名前はサメホコくんです。

現れたのは一匹、彼だけでした



 -あとはいつ来るの?、遅れて何匹来るの?-


 -あとの友達は遅れて来るのかな?-


足踏みして質問するウサギたち。



ワニサメくんは不思議そうに、目をくるりと回して泡を飛ばします。


 -えっ、友達はこれだけだよ?-



 -????-


ウサギたちもサメたちも、

頭のなかが、はてなでいっぱいになりました。


〈向かい合うワニサメたちとウサギたち〉



ワニは全部で二匹でした。


ウサギは七羽、どう考えても足りません。



 ◇



ウサギのシロちゃんと、虹サメのワニサメくんは、

それぞれの虹の色の数の友達に声をかけたときのことを思い出していました。



 -いっしょにワニサメくんに乗せてもらおうよ!-

挿絵(By みてみん)


 -モコモコしたかわいいウサギと一緒に遊んでみないかい?-

挿絵(By みてみん)



 -虹の数だけ仲間を集めて、-


 -みんなで楽しく遊ぼう♪-




目の大きいワニサメくん、サメホコくんは、コポコポ、パチパチと泡の音を立てながら、ウサギとワニサメくんに話しかけました。


 -もしかして、おれたちの思っている、虹の色の数が違わないかい?-


ウサギたちみんなも、ワニサメくんも、

よくわからない顔でサメホコくんを見つめます。


挿絵(By みてみん)




ワニサメたちの生まれて育ったところは南アジアだったのでした。

南アジアのその地方の生き物たちは、虹の色を二色だと思っています。


日下ひのもとでは、虹の色は七色です。


数が合うはずがありません。



ようやく理由のわかったウサギもワニサメたちも、

大きな口をあけて笑いこけました。


挿絵(By みてみん)




その日は二匹のワニたちにみんなで交代に乗って遊び、追いかけっこをしたり、

みんなで歌を合唱スタンピングしたりして別れました。


挿絵(By みてみん)



日暮れの近づいてきた別れ際に、

虹サメたちは、次は友達のショニサウルスたちを連れてくると約束しました。


挿絵(By みてみん)



ショニサウルスはネバダという、遠いところの生まれですが、

日下のくに育ちなので、

きっとウサギの虹の数とおなじだけ来てくれるだろうということです。


挿絵(By みてみん)




虹のワニサメたち、は虹色のウサギとの再会を約束しつつ、海へと帰ってゆきました。


ワニサメくんも、

サメホコくんも、

虹色のウサギたちとまた遊ぶことが、とても楽しみなのでした♪




 ◇




挿絵(By みてみん)

〈夕暮れのイメージ〉




さて、ショニサウルスは何頭現れるのでしょうね。


現れるショニサウルスは何色なのでしょう?

ウサギたちはその姿を想像しながら、次を楽しみに家に帰りました♪



挿絵(By みてみん)

〈虹色ショニサウルスのイラストです(*´∀`)♪〉

〈菖蒲田山椒さまから、新たに準備いただけたものをお借りいたしました(^ω^)〉




虹色の世界。

明日も楽しい日になると良いですね~♪


〈おわじ〉(^ω^)




◇◇◇


※さし絵のフェルトアートの写真は、

天理妙我さまのフェルトアートの写真を、

虹色ショニサウルスのイラストは、

菖蒲田山椒さまのショニサウルスのイラストお借りしたものです!o(^o^)o


みょうがさん、

山椒さん、


どうもありがとうございました~♪





-蛇足-

ショニサウルスはアメリカのネバダ州から発掘されました。

※ショニサウルスの数のくだりの言葉は、アメリカの認識する虹の色は六色という資料からのものでした(^_^;) そんな設定で作られています。

アジアの地方のある人々の認識する虹の色が二色、日本での認識する虹色が七色というのもそうですね(^ω^)



虹色ワニサメのジャズが好きという言葉は、ググって得たネットの記事からのアイデアですね(*´∀`)♪

※サメはクラシックよりジャズが好き、餌で「学習」、音に対する学習能力の研究で判明、オーストラリアのネコザメ 『ナショナルジオグラフィック記事』です


ウサギもサメも、音の波(振動)による感知、コミュニケーション(会話)をするというアイデアはここからです(^ω^)

※会話のスタンピングという言葉は、以前の(コケた)拙作でも使っていたものを引用した形です(^_^;)




ショニサウルスは、

天理妙我さまが鋭意制作途中です(^ω^)


みょうがさん、制作おつかれさまです(*´∀`)♪



現在のところ、

ショニサウルス七頭(試作三頭、正式四頭)が、みてみん天理妙我さまのマイページにて、お披露目されておりますo(^o^)o


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


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― 新着の感想 ―
[良い点] うさぎくんたちもサメくんたちも可愛いです。(*´Д`*) ショニサウルスもかわいい…!続きが楽しみです。 [一言] 読んでいて途中から因幡の白兎が頭をよぎって、はらはらしながら読んでしまい…
[良い点] ウサギたちもワニサメたちも可愛らしいですね^^ お話も挿絵もカラフルで楽しいお話でした♪
[良い点] うわー! と声が出ました。 可愛くて、カラフルでとっても素敵です。 コミュニケーションをストンピングや泡の音で行っているのにもこだわりを感じました。 ショニサウルスさん、何匹来てくれるかな…
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