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5話 パーティで初クエスト

 エルミナのことも分かったことだし、アンデット退治に向かった。アンデットには回復魔法などが有効だが、生憎俺は使えない。


「エルミナは回復魔法使える?」


「簡単なのなら使えるわよ。私は精霊使いだから精霊が使える魔法なら何でも使えるの。だから闇魔法以外のなら簡単なものなら何でもできるわ」


「そっか」


 今さらっとすごい事言ったぞ? 魔法はほぼ全属性使えるってことだぞ。そんなことができるのが世界に何人いることか...。さすがはエルフのお姫様。今のを聞かされて自然にも愛されているんだなって実感した。


「クリスは何の魔法が使えるの?」


「俺は預言。コピー。石化ロック。身体強化。火玉ファイヤーボールだよ」


「え? それってすごくない? 普通はそんなに使えないよね?」


「まあそうだね」


「それってコピーって魔法があるから?」


「そうだよ」


「なんでそんな魔法が使えるの?」


「それはおいおい話していくよ」


「わかったわ」


 ここで話してもいいが、実物を見てもらった方がいいと思った。それに俺は仲間を信じるって決めた。裏切られたときのことは考えないようにしているし、裏切られた時の気持ちはわかっている。だからそんな気持ちにはさせたくない。


 話し終わったところで墓地に着く。そこには数体のスケルトンとリッチがウロチョロしていた。この前リッチは倒したし、スケルトンも問題ないだろう。ここでの問題はデスナイトと会わないこと。デスナイトと会ったらひとたまりもない。はっきり言って今の俺たちじゃ勝てない。だから軽く数体倒して帰ろう。


「じゃあ俺が前衛で戦うからエルミナはサポートを頼む」


「わかったわ」


 俺は身体強化の魔法を使い、スケルトンを退治し始める。数体倒したところでリッチから火玉ファイヤーボールが来たが、エルミナの魔法でかき消される。


(仲間が一人増えるだけでここまで楽になるなんてな...)


 魔法を放ってきたリッチを倒し、スケルトンをまた片付け始めた。俺は前衛で戦いつつエルミナが弓や魔法で援護する。この形で30分程度戦い、区切りがよくなったところで一度休憩をはさんだ。


「案外楽勝ね」


「そうだね。エルミナの援護があるおかげだよ」


「本当?」


「あぁ」


「クリスが前衛をやってくれるだけでここまで戦い方が変わるって実感したわ。本当に一人で戦うのと違って楽だわ」


「うん」


 戦う最中に預言の魔法を使うと戦う際は楽になる。でも一定の魔力が抜けていくので頼り切れない。そのため今回などは預言は使わずに戦ってみた。


 後少し戦うか迷った。もうクエストはクリアといっていい。でも俺とエルミナがお互い連携をして、実践ができるところで今回はうってつけだった。


 周りに危険がないか確認して、なかったらもう少し戦ってみようと思い俺は預言の魔法を使う。


{どの未来がみたいですか?}


{俺の1時間後}


{クリスの1時間後は死んでいます。およそ15分後にデスナイトとスケルトン数十体の群れがここにやってきます。そこでクリスとエルミナは死亡します}


 俺はゾッとした。15分...。墓地から完全に出る時間は10分。もう時間がない!


「エルミナ。ここを出るぞ! 急げ」


「え? どういうこと?」


「いいから急げ。俺を信じろ」


「わかったわよ」


 俺はエルミナを急がして墓地を出ようと走り始める。少し走ったところで後ろを向くとスケルトンの大群とまがまがしいオーラのモンスターいるのが分かった。


(あれがデスナイト...。やばい。もっと離れなくちゃ)


 俺とエルミナは全力で走り墓地を後にする。


「あそこにいたらやばかったね。なんでわかったの?」


「預言の魔法を使ったから」


「そういえばクリスは預言者だったね」


「あぁ。後数分使うのが遅れていたら俺たちは死んでいたと思う。本当に危なかった」


「ありがとう」


「いいって。それよりも早く帰ろう」


「うん」


 デスナイトは墓地から出れない。だから墓地に行かなければ危険性はない。それでも危険度Bっておかしくないか? あんなの普通は相手に出来ないぞ。


 俺はエルミナと一緒にギルドに行き、クエストを完了を知らせる。


「おめでとうございます。クリスさんは今日でEランク冒険者です。それにしてもすごいですね。預言者でこんなに早くEランクに昇格するなんて」


「あはは...」


「エルミナさんは後1回討伐クエストを行えばEランクに上がれます。お二人はエリート新人ですね」


「...」


 こんなことを言われたのは初めてだ。ギルドで俺がエリート? そんなわけない。だって俺は底辺職業の預言者だぞ? お世辞で言ってくれたのはわかっているがそれでも嬉しかった。


 ギルドを出ようとしたところでアメリアとばったり会ってしまった。

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