表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

43/52

19話 ギルドの褒美

ギルドに着いたため、アメリアとパーティ名の申請を行う。


「フューチャービューですか」


「はい」


「いい名前ですね」


「ありがとうございます」


 そして数分立って受付嬢が


「はい。申請完了しました。今回アメリアさんが加わっているためパーティランクが落ちていますが大丈夫ですか?」


「え? ちょっと待って下さい。パーティランクって何ですか?」


 パーティランクってなんだ? 今まで個々のランク上げを目指して受けていたためパーティランクがあること自体知らなかった。


「前説明しましたよ?」


 前って。あ! もしかして決闘を申し込まれたときか...。


「もう一度お願いしてもいいですか?」


「はい。パーティランクとはパーティ全員のランクを平均で割ってできます。もしAランク2人、Dランク1人のパーティならBランクまで受けられます。ですがBランク以上になるとギルドで試験を受けてもらう必要があります。Bランク以上だと今まで以上に危険な場面が増えるためその人の実力を見ることが義務づけられています。ですがCランク以下ならパーティランクが伴っていれば受けられます。そしてパーティでしか受けられないクエストもあります」


「パーティでしか受けられないクエストとは?」


「例えば護衛任務ですね。護衛任務にもさまざまなのがあります。例えばクリスさんが昔受けた護衛任務。あれはパーティ全体でランクがC以上になれば受けられる護衛任務でした。ですが普通の護衛任務はパーティ全体で受けるもの。ですがパーティ全体で受ける護衛任務をしたい人があまりいないため、クリスさんが受けたようなケースになる場合が多いです」


 その後もパーティランクのことを教えてもらった。Aランクが5点でEランクが1点の順に計算されて、Fランクは0点になる。Aランクの上はSランク、SSSランクとあるがその人たちはまた別枠として考えられる。


「ですのでCランク4人に対してFランク1人なのでパーティランクはDになります」


「はい」


「ですが個人のランクとあまり変わらず、パーティランクの一つ上のランクまではクエストが受けられるのでクリスさんのパーティの場合、Cランクまでのクエストが受けられることになります」


「ありがとうございます」


 まずはアメリアのランク上げからだな...。


「後ギルド長が呼んでいるので奥の部屋に行ってもらってもいいですか?」


「はい」


 俺はみんなを呼んで受付嬢に言われた通り奥の部屋に向かう。するとオージラにいたギルド長とは違う風格がある人が出てきた。


「お前たちがあの件の人たちだよな?」


 その一言でビクッとしてしまった。


(何か言われるのか? まだ誰にも言っていないぞ? いや、言うつもりもないけどさ)


「今回の件を知っているのは俺とエミルークを仕切る人、そして王族だけだ。今回の一件でお前たちに褒美を与えろって言われてよ」


「はい...」


 褒美とは? お金? お金ならマックスさんに結構もらったから足りているぞ?


「今お前たち冒険者ギルドのランクで困っているだろ?」


「...」


「だから俺の権限でそこの嬢ちゃん。確かアメリアだっけか? そいつをCランクまで自動的に上げてやる。それに加えてクリスとノアの二人はBランクに昇格だ」


「え?」


 突然そんなことを言われても困る。俺がBランク?


「底辺職業の俺がBランクに上がっていいのですか?」


「まあ普通なら上から文句が飛ぶな。でも今回は特例だ。お前とノアってやつのおかげで全員生きているんだろ?」


「俺やノアだけじゃありません。みんなで力を合わせたから...」


「そんなきれいごとはいいんだよ。みんなで力を合わせるのは当然だ。誰が貢献したかって話だ。今回王宮騎士のアーサーが言いに来た。だからお前たちを昇格させたってわけ」


 アーサーさんこんなところまで手をまわしてくれていたんだ。


「そういうわけでパーティランクはCだが、後一人ランクが上がればBになるから。それとこの件は誰にも言うなよ?」


「わかっています...」


「俺からはこれぐらいしかしてやれないけど、エミルークを仕切っている人からも褒美はもらえるから期待しとけ。後お前たち王宮に呼ばれているから」


「はい」


 王宮に...。王宮があるところにはまだ行ったことがない。次の目的地がもう決まったな...。でかい褒美とかじゃなければいいけど...。大きな褒美だとエルミナの危険が大いに増すから。


 ギルト長の話が終わり、ギルドから出る。すると嬉しそうにノアが言う。


「これでみんなCランク以上になったな!」


「ですね!」


「今日FランクになったのにいきなりCランクに上がるなんてラッキーね!」


「そうだな」


「じゃあ早速クエスト受けようぜ」


「待て。次はこの都市のお偉いさんと会わなくちゃだから...」


「そうだった」


 みんな話しているのにエルミナだけその時何も話さなかった。

【作者からのお願い】

この作品が【面白そう!】、【期待できそう!】、【続きが気になる】と持ってくださった読者様、是非ブックマークと広告下にある評価【☆☆☆☆☆→★★★★★】で応援していただけると嬉しいです。


【評価だけでもしていただけると作者のモチベーションがものすごく上がるので、もしよろしけれお願いします!】

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お読み頂きありがとうございます!!

↑↑評価は広告下にある☆☆☆☆☆を★★★★★にしたらできます!

【続きが読みたい】、【少しでも楽しい!】と思いましたらブックマークや評価をしていただけると嬉しいです。

▼煙雨の新作です!!!▼

パーティ追放された最強最弱ヒーラー~実は怪我を治していたわけではなく、時間帰還【タイム・バック】で時間を巻き戻して怪我を無かったことにしていたようです! 今更戻って来い? お断りです!

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ