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■■■■ あれ?最近・・・ ■



腰が、首が、痛い。

苦痛に目を開けてみると椅子に座ったまま寝ていたようだ。だがパソコンは消してある。多分裕也がまた勝手に入ってきて消したんだろう。

起き上がって軽く伸びをする。痛い。

そのまま制服を持ってきて着替えてから部屋を出る。下に降りるともう玲奈が朝食を作っていた。

「あ、拓兄たくにいおはよう。早くご飯を食べないともう遅刻しちゃうよ?」

「あぁ、分かってるよ」

「あー!拓ぅ、遅いぞ?!もうすぐ偉大なお兄様がご出勤するって言うのに」

「大いにご出勤してくださいクソお兄様この野郎」

テーブルの椅子に座ってトーストを口に運ぶ。

「じゃあ行って来るねー!玲奈〜、家帰ったらちゃんと鍵閉めるんだぞぉ?」

「分かってますよ、お兄ちゃん。行ってらっしゃい」

がちゃんと家のドアが閉まる。

「さ、拓兄。早く食べちゃってよね?食器洗っちゃうから」

口に運んだパンをそのまま放り込だ。





「今日の放課後、指導室まで来なさい」

別に俺は不良じゃないと思う。そこまで悪いことは目立ってやったことないし、俺ずっと寝てるだけだし。あ、それか。

呼び出した教師は石川という男だ。名の通り科学の教師だ。

え?名の通りじゃない?

何を言ってるんだ。石川=科学なんだ。石川は歳はまだそんなに言ってないと思われる。20代中間くらいだろう。あ、ここテストに出るぞー?ノートとっとけ〜

まぁ、早いことに授業終了。もうちょっと真面目に授業内容まで書け?ごめん、本当書くことないんだ。寝てるだけだから。それにほら、このお話ゲーム内がメインじゃん。本当は。

「失礼しまーす」

がちゃんと指導室のドアを開けると机が二つ、向かい合うように並べられていた。

まじかー。

だがその、石川はそこにはいなかった。

向かい合っている机の手前の椅子に座ってしばらく待っていよう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

うーん。遅いなあ。ったく、・・・あ、そういえば今日はかばんの中にPSR入れてきたんだった。ちょっとやろー。




そしてドアがガラガラガラ〜と開く。今時横スライドは珍しいですか。そうですか。

「ん?おい、お前何PSRやってるんだ!」

「んあ?悪いっすか?」

「当たり前だ。ほら、貸せ。没収だ・・・・・・・あっ!!これ、おま」

石川はplay中のゲームを取り上げた瞬間、その場で固まった。

「・・・・・これは、『萌え萌えドリル 増量中☆』じゃないかっ!萌え萌えシリーズの最新作を持っているとは・・・」

「え、何。知ってんの?」

「当たり前じゃないか。萌え萌えシリーズの同士がこんな近くにいたとは・・。ちなみに俺はクーデレのしずチン萌えだな」

「あー、静チンも可愛いけど、俺はやっぱりツンデレのアリスかなー」

「お前はツンデレ派か?なるほどな」

というような感じで話が盛り上がり、説教どころではなくなったような石川はいったん職員室へ戻り、袋の中の自分がもっている萌え萌えシリーズを見せてくれた。無論、俺は全部持っていたが。

何で教師がこんなものを学校へ持ってきているか?質問してみたさ。そしたら、

「俺は、1時間1時間の授業の合間にこれを1分間見てないと頑張れないんだよ」

と答えた。

こんなものじゃないぞ、といってもう一つの袋の中からエロゲーのディスクがたくさん出てきたのだ。

「うわ、大人の特権じゃん!すげ・・・おい、これ1個貸してくれ。出来れば一番お勧めのやつ」

「一番お勧めなのは、これかな。お前の好きそうなツンデレも出てくるぞ」

兄が持っていないものを勧められたので貸してもらった。

いやしかし一番驚いたのは石川が同士だったということだ。

一見、科学教師というとおかたいイメージがあるが、・・・いや、あったが、以外に話も合いそうだ。

結局その日は説教されずに学校を後にした。

まあ、説教されても今の自分を変えることはないだろうけど。




さて。

そろそろ本題に入らないとこっちもヤバいからいくぞー。

パソコンの机の椅子に腰掛けて、電源を入れる。

確か今日も姫と待ち合わせていた。と思う。自信がないからメモを見よう。

6時に掲示板に待ち合わせ。か。よし、ちょうどいい時間だし先に行って待てるか。

ネトゲをやるときに未だに慣れないのが、自分のアバターだ。可愛い女の子の音声を聞くたびに自分の心がなんとなく傷つく。

掲示板のところで姫を待っていると、昨日姫と別れたあとに一緒に狩に行った乙津がいた。

気分的に関わりたくなかったから無視する。

前に乙津さんはおっさんみたいだとか何とか言ってしまったから親父っぽいイメージがついていると思うが、アバターの見た目、そんなに格好悪くはないのだ。

戦士ファイターだから、革の簡単な胸当てとベルト、ブーツを履いている典型的な戦闘タイプだ。乙津さんの髪の色は赤で黒いヘアバンドをしていて、そのヘアバンドで左目を隠している。若そうだ。

ちなみに姫は賢者セイジだから装備はやろうと思えば比較的自由に出来る。それは魔道士マージから昇格するときもそうで装備品を一つも貰えるのだ。だからゲーム内で一番オシャレなのは実は魔道の者だ。

「今日も来てたんだー。俺だよ俺、昨日の」

予想はしていたから驚いてないよ?うん。とりあえず愛想売っとこ。

「あ!乙津さんじゃないですか。どーも^^」

「今日もレベル上げ?よかったら今日も付き合おうか?」

「すいません。今日は待ち合わせている人がいて」

「じゃあその人も合わせてやろうよ。一緒に待ってるからさ」

親父を嫌う女の子の気持ちが分かった気がする。気持ち悪・・・

いやいや、この人は親父じゃない。たぶん。




しばらくして姫が来た。昨日と変わらず可愛らしい。

「レナー^^来たぜぃ」

そして、横にいる乙津さんに気づいたのか、そのまま沈黙が訪れた。

「あー、ええと、どうも。乙津って言います。お初ですw」

「・・・・・・どうも。で、レナ!今日はどこに行くの??」

乙津さんの挨拶にそっけなく返し、すぐさまレナに話を振ってくる。

「ええと、どこでもw 姫の行きたいところでいいよー」

「じゃあキリア地方にでも行くか^^・・・・・この人もくるの?」

「あ、・・・・・・・・うん。昨日姫と別れたあとにレベル上げに協力してくれたんだ」

何となく姫から(嫌だな〜)みたいなオーラが出ている。うぅ、ごめんよ姫





あれ、半月くらい、更新してなかった。。。


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