表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/24

誰?立派な部屋と外国の人達

 


 大沢と吉野の驚いた顔を見た次の瞬間、いきなり大きな歓声が上がり、驚いて俺は周りを見回した。


 赤いカーペットがひかれた豪華で荘厳な雰囲気の大広間。ここどこだろう?


 座り込んでいた俺らを、外国の人たちが円になって囲んでいる。


 ある人は興奮した様子で何かを話し、ある人は笑い、ある人は抱き合い、泣き、膝をついて祈り……何語だろう?言葉が分からない。



 祈られてる?なぜ?



 訳が分からず不安になって、他の乗客がいるか確認すれば、吉野の隣に座っていた制服を着た女子高生や、前の席に座っていただろう男、前の方にはバスの運転手の帽子を被ったおじさんも見えた。ちょっと安心する。


 でも、疑問だらけだ。


 バスの乗客全員、ここに来たのか?



 騒がしかったのに、次は急にシーンと静かになった。今度は何だ!とキョロキョロすると、ドアから一人の女の人が入ってきたみたいだ。

 外国人の視線すべてが女の人に向かっている。


 綺麗な女の人だ。

 格好はシスターに似ているが、服の色はピンク色で装飾なのかフリルが付いている。


 ドアから真っ直ぐ歩いてくると、行く手にいた人達は横に逸れ道を作り、俺らを囲んでいた全員は膝をつき、祈るように手を組み頭を下げた。



 近づいてくるシスターの得体が分からず恐怖を感じた。


 もう近づくな!そこで止まってくれ!と恐さから心の中で叫んだ。心の声は通じていないと思うが、シスターが足を止める。


 そして上を向き目を閉じ、両手を上げた。




 えっ?何?

 そこから、そのまま止まっているシスター。


 上に何かあるのか?と上を見たら、天井から、キラキラと粉が落ちてきた。


 幻想的にパラパラと落ちてくる光る粉。それはバスの乗客全員に降り注ぎ、音もなく消える。


 何だ?今の……粉を浴びた体を確認する。なんともないよなと体を摩っている最中に、言葉を掛けられた。



「私の言葉、分かりますか?」



 声がする方に視線を移すと、シスターが優しい笑みを浮かべて、俺らを見つめていた。彼女が話した言葉は日本語だった。




異世界の賢者のトップ、マベルさん。

年齢は20代の美人さんです。


レースのついたピンクの修道服?を着ています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ