着ぐるみの中身はナニモノなの!?
ボクは、遊園地やヒーローショーなどなど、、、いろいろな場所に行って
子供たちを喜ばせているよ。
ボクの着ぐるみは物凄く可愛くてかわいらしくて愛おしいくて癒される
そんなキャラクターなんだ!!!
今日も、ボクは子供たちのヒーローなのさ~!
▽
ある日、遊園地で、、、。
『わーい!わーい! かわいらしいキャラクターだーーーーー!!!』
『可愛いね! 一緒に写真を撮ってもらえますか、、、?』
『コクリッ。』
『わーい! ありがとう! 着ぐるみさーーん!』
『はいはい! じゃ、そこに立って! 着ぐるみさん! あの子の肩に
手をかけてくれませんか? お願いします。』
『コクリッ。』
『ありがとう、着ぐるみさーん。お礼の【チュッ!】』
『コクリッ コクリッ コクリッ』
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いつもこんな感じだ!
でも、ボクの着ぐるみを脱いだところも見たことも誰もいない!
ボクは誰よりも早く来て着ぐるみを着ている。
帰る時も、、、一番後だ!!!
ボクは予め、そこの責任者の人に言ってる事がある!!!
『どんな事があっても、ボクが着ぐるみを着ているところ、脱ぐところを
誰にも見せないようにしてください! いいですね!』
『わかりました。必ず約束を守るように他の者にも言い聞かせておきます!』
『ではでは、、、よろしくお願いします。』
『はい。』
▽
でも、、、流石に休憩時間も着ぐるみを取らないボクに他の人は違和感を
おぼえているようだった...。
『あのう? どうして、、、このクソ暑い夏場に、今この時間は休憩時間
なんですよ~! 着ぐるみを取ってもいいんじゃないですか、、、?』
『いやいや? それは出来なんだよねぇ~』
『どうしてですか? 私たちだって汗でベタベタしてるのに、、、。』
『ボクは汗をかかないから、、、。』
『えぇ!? どういう事なんですか、、、、? 三神さん? 人間ですよね?』
『あぁ、まぁ、、、そうだよ!』
【休憩時間終わりましたよ~次はショーがあるので、よろしくお願いします!】
『はーーい! わかりました。』
『準備しないと、、、。』
『三神さんも行きましょ~!』
『うん。』
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みんな、なんやかんやと言うけど、、、? とってもボク達は仲がいい。
ぼくはこの仕事が大好きだ!!!
子供たちが大喜びして楽しんでいる姿を見ているとボクも幸せになる!
まさに、、、『ボクの天職』なのだろう。
...でも、どうしてもボクの着ぐるみの中身は見せる事が出来ない!!!
だってボクは、、、ボクは、、、。
『お尻王子さまだから、、、。』
銀河お尻惑星の2万5千億年先にある惑星から来たんだ!
みんなボクを見たらビックリするよ!
ボクの本当の名前は 『モモ シリオ カミツキガメヲ シリシリモモ。』
こう見えてもボクは立派なお尻惑星の王子さまなのだ!!!
『そして、この事は絶対に秘密にしなければならない、、、。』
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